第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/98/2bb120f4dfb893720700d02c4757329e.png)
大山先生は金銀の繰り替えがうまいです。
A 48銀 B 47銀 C 66金
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/0c/3baa0e1944837b1547f98d32f5e48fb1.png)
飛角をさばきたいです。
A 85飛 B 53飛成 C 45歩
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/0d/469967abfe9e5574fbc3af4dae5d79cc.png)
わかりやすく寄せましょう。
A 55歩 B 55金 C 73角
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/b7/014d70edc0f53f9da95acb4ed4d22884.png)
馬金銀取りです。
A 73馬 B 42馬 C 65歩
20190214今日の一手
10月6日の名南将棋大会から、NさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
金銀交換でわずかに先手の駒損です。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は59飛と持ち駒角銀桂で4枚。
後手の攻め駒は46角と持ち駒金桂で3枚。
総合すれば後手もちです。
☆ 大局観として
後手の右銀を先手の守りの金と交換されました。これは大きなマイナスです。結果として玉の堅さに差がつきました。
駒の働きでいうと、飛車の働きは先手が良いのですが、77銀が玉の堅さに役立っていないので悪いのです。
方針としては、攻め駒が4枚あるのですから攻めたいです。
あるいは先手玉を固めて(持ち駒の銀を打って)粘る感じでしょうか。後手からは37金、58歩、場合によっては52飛という手段が見えています。
× 実戦は37銀でした。
一番強い守り方(角あたり)で、角を引いてもらえれば0手で玉を固められるので得です。しかし37同角成同金48銀
私もうっかりしそうな両取りで返されました。39飛45桂38金39銀成
39同玉79飛49歩37金55角
ひどい駒損ではないのですが、先手玉が薄すぎます。それでもこの55角は待望の反撃で、38金同銀52飛
というのが後手の悪手です。金を渡したので15桂同歩22金13玉14銀同玉15歩13玉14歩で詰んでいたのですが、11角成12金15桂13玉
これは詰めろが続かず、逆転できませんでした。
後手としては金を渡す前に52飛としていれば(金を打つ前のほうが堅実)楽勝でした。
△ 47銀では
銀を埋めたけれど薄い感じです。73角55桂52飛
というのは互角くらい。
○ 47歩にして
73角55桂52飛
このほうが持ち駒銀を温存しているので攻撃力があります。66銀(67金に77銀打もあるので上がりやすい)33金寄54歩同飛45角
となれば先手もちです。
× 47歩を打たずに55桂は52飛
37金と55飛があるので収拾がつきません。((52飛ではすぐに37金でも、58歩でも困ります。)
△か× 37桂では
後に25歩で攻められるかもしれませんが、先手玉はあまり堅くなっていません。52飛同飛成同金
77銀と52金の比較は、後手の方が良いでしょう。
△か× 49桂だと
57歩なら37銀
受けやすくはなるのですが、49桂よりも29桂のほうが定位置です。
△ 28銀のほうが堅くて
52飛同飛成同金31飛59飛39桂
先手玉が堅いのでまあまあです。
△ 28角と合わせると
28同角成同玉73角
単に37に合駒すると45桂が嫌です。55歩58歩49飛55角
では少しつまらないかも。
46歩同角37銀
先手を取って守るほうが良いでしょう。37同角成同玉が怖いのですが、まだつぶれてはいないです。
△ 55銀は
欲張って角を捕獲しようという手です。しかし後手からは58歩~57歩の連打があるので、58歩46銀59歩成55角
飛角交換でこの角打ちが有効かどうか。52飛11角成21金55馬
55同飛同銀56角47香
という攻防は互角くらいです。先手玉は薄いけれど後手玉も安定していません。
△ 56飛は
駒を使わずに受けようということなのですが、(73角は55桂なので)55金を打たれるでしょう。59飛45桂49桂
後手の55金が負担だろうということで、高度な受け方です。これならばまずまずという気がしますが。
△ 攻めとしては44歩を利かしてみたいのですが
44同金53飛成43歩
後手から52飛が残っているので、竜を作っても得かどうか。
あるいは44歩同金71角43歩
これは飛車を取ったら悪そうなので失敗です。
△ 66角は攻防になりそうです。
44歩に55銀
55同角だとして同角52飛25歩
うまくいけば王手で角を引いて飛車交換から攻め続けられるのですが、46桂24歩12玉
飛車が向き合って間に角がある形が残って(ピンされていて)悪いです。
であれば55同角は同飛と取るのですが
46銀56飛54桂
39角に57歩~45金で飛車を取られるかもしれません。駒得は魅力的ですが指しにくい感じはします。
また55銀に58歩69飛
という図だって後手から52飛46銀59歩成、55角同角52飛、59金67飛79角成、いろいろな応手があります。
☆ まとめ
△46角の位置は左右に攻めの利きがあるので追い払いたいというのが普通の感覚だと思います。
37銀が受けの形、と思ったら切られて困りました。
(後で44歩としたいので)打ちたくないのですが47歩が案外に有力で、73角に55桂が攻防の手になります。
47銀のほうが47歩よりも堅いですが、攻撃力は下がります。
受けることだけ考えれば28銀か28角くらいです。
55銀で角を取ろうというのは危険です。66角44歩55銀と保険をかけたとしても、怖い感じがします。
攻防の手という意味では
73に角を引かせて55桂が攻防の手です。
66角も攻防ですが、もう77銀は働きそうにないので気が引けます。
形勢が悪いので、しばらく守って粘るか、攻防の手を指して形勢逆転を図るか、という選択でした。
なお駒組みの段階で
角交換四間飛車なのか、65歩で角交換になったのかはわかりませんが、玉の堅さがちがうので振り飛車の作戦負けです。77銀と53銀の働きが違いました。