第1問

平凡な手ですが、これでリードできます。
A 54銀 B 64金 C 12香
第2問

加藤先生は垂れ歩に期待したのですが。
A 32同飛 B 35歩 C 24角
第3問

気持ちの良い手があります。
A 84桂 B 75歩 C 56桂
第4問

こういう手で勝つのですね。
A 35歩 B 34香 C 26金
20190212今日の一手
10月6日の名南将棋大会から、OさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
銀と金歩の交換で後手に持ち歩がないので先手の駒得です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は66飛と持ち駒金で2枚。
後手の攻め駒は34飛13角と持ち駒銀で3枚。
総合すれば先手やや有利です。
☆ 大局観として
先手の劣っているのは攻め駒の数だけですから攻めていくだけというところなのですが、後手に先攻されました。受けるべきでしょうか、攻めあうべきでしょうか。
受けるならば駒得を維持できそうです。
攻めるならば駒得は消え、玉の堅さが生かせるかどうかということになります。
△か○ 実戦は74歩で
角筋を通して攻める手でした。74同飛に53角成
が疑問手です。52銀と当てられて、42馬78飛成33馬46歩
馬の動きで1手損しているのです。この46歩を同飛と取ったのも失敗で、46同角同金48歩39金79飛
玉の堅さが逆転し、先に攻められています。39飛成同玉49歩成という攻め筋を受けにくいので敗勢です。
途中説明したように2手おかしい手がありました。53角成ではなく42角成、46同飛ではなく48金引を選ぶとこの図です。
これならば有利を保てました。
あるいは74歩同飛に75金
飛車成りを拒否して34飛64歩と戦うのもありそうですが、これは互角くらいです。
△か× 95歩と攻めると
95同歩93歩同香
これくらいの利かしで74歩ならば悪くはないです。だけど94歩同香95香同香同角と攻めると46歩
どう応じでも後手の44香が好打になりそうです。
△ 62歩の利かしも
有効です。後手は62同金か52金か。52金のほうは74歩同飛の時に角を成りにくくさせています。
△ 攻め駒を増やす意味で77桂というのは
何か待っているのならば一番有効な手でしょう。46歩同金45歩47金46銀
金を打って受ければ千日手かもしれません。ちょっともったいないです。
○ 45同歩と受けると
後手は歩切れのままです。45同桂46歩
では継続の攻めはなく
54銀44金
飛か銀か桂を取って駒得が拡大します。怖い手ですが66飛の横利きもあるので大丈夫でしょう。
35銀36歩
これも大丈夫。
後手からたいした手はなさそうです。
△か○ 36金打と受けると
46歩同金寄52銀55金
こんなところでしょうか。先手が悪くはないです。
△ 他の受けとしては36金とかわしてみると
46歩同金45歩47金46銀
1手パス(77桂など指せたはず)ですが千日手になりそう。
☆ まとめ
棋風によるのでしょうが、形勢が良い時に攻められた場合は、しばらく受けて反撃するほうがよいのだと思います。駒得になり、反撃力が増します。
この時に、十分に受けが利くか、強い反撃を用意してあるか、どちらかが必要です。(それが形勢が良いということなのですが。)
ここでは後手玉が薄いので攻め合いでも良いです。(角を成って33桂を取れて)駒得になるのですが、後手玉を固めさせてしまうので、寄せ合い負けにならないかの確認が必要です。