第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/da/3a34d9990274f85735945ecb1286571c.png)
桂香の使い道を考えましょう。
A 76桂 B 64桂 C 69香
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/15/7b48d8834f196bdbe432cd28c1e1aa15.png)
どの駒を打ちますか?
A 39金打 B 39飛 C 39香
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/bf/3d5a5c3eb500fe3cd5e2656ded899609.png)
寄せ方は?
A 21飛 B 23銀成 C 83飛
20190202今日の一手
10月6日の名南将棋大会から、UさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
銀桂(歩)と角金の交換で馬を作っています。先手の駒得です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は75馬と持ち駒飛角で3枚。
後手の攻め駒は29飛と持ち駒金銀銀桂で5枚。
終盤では駒の損得の評価が下がるので先手もちくらい。有利まではいきません。
何手で詰めろになるか数えてみると
後手玉は71飛で詰めろ、現状は2手すきです。
先手玉は76歩は詰めろにならず、65桂は詰めろですが取られそう。現実的には3手すき以上です。
ということは先手有利です。
☆ 大局観として
後手玉はすぐに詰めろがかかるのですが、持ち駒に金銀が多いので詰めろは途切れそうです。先手玉には詰めろはかかりにくいけれど、59銀や69金で守りの金銀を取られそうです。見た目ほど有利ではないのかなあという感じがします。
駒得なので受けきって勝てるかと言えば、それも難しいのです。
基本は寄せ合いの順を考えます。それが危ない時はちょっと工夫することを考えます。
△ 71飛が当然の手で
後手玉は詰めろです。しかし馬筋を止められると詰まないのが難点です。64銀66馬69金77玉79金49歩
受けに回らないとなりません。76歩68玉78金同玉19飛成31歩成22金
こんなところでしょうか。先手が悪くはないですが難しいです。
△ 41飛だと
64銀66馬69金の時に57玉
右に逃げられるかもしれません。飛車が4筋を守っています。59飛成46玉55銀打
馬を取られますが、55同歩同銀37玉36歩26玉66銀
ずいぶん追いかけられましたが、まだ先手玉は捕まりません。やってみれば難しいけれど、かなり不安な順です。
△ 31馬も詰めろ(21馬同玉41飛から)ですが22銀打
の時にどうするか。43角は詰めろでも、31銀同歩成59角
角を渡すと先手玉が詰んでしまいます。
なので22銀打の図から49歩とか77玉とかを考えることになるのですが。
△か× 14歩19飛成
では損な取引でしょう。14歩に同歩でどうするかというのもよくわかりません。
○ 31歩成はぬるいようでも
69金77玉79金21と78金同玉
金をもらったので後手玉は詰めろです。32金71飛31歩同馬
31同金同飛成というのは怖いですが先手玉に詰みはありません。踏み込んでしまえば先手が勝てそうです。
△ 18角は変わった手ですが
25飛成でも54角75竜31歩成
この詰めろが案外に受けにくいです。22金には21と同金14歩同歩13歩と攻める感じです。
75馬を取られても竜の位置が変わるので先手玉は少し安全です。
○ 49歩と受けると
47歩成同金49竜48金59銀77玉48銀成
竜を近づけてもあまり受けの効果はないです。(69金は避けたけれど、59銀から金を取られた。)ただし先手玉が逃げ出せた(金を捨てて1手稼いだ)という図です。
47歩成の時に31歩成と攻めるのが(71飛や31馬より)良くて
これは4筋に金歩の壁を作ったということなのです。48と21と49竜32飛
後手玉はまだ詰みませんが、詰めろは簡単に続くでしょう。
49歩に25飛成と使われるかもしれません。
66馬75銀の時に33馬
33同桂に31歩成が詰めろなので先手の勝ちです。49歩が働いています。
(75銀ではなく22銀打71飛ならばもう少し長いです。)
△か○ 77玉の早逃げが実戦の選択で
69金や59銀を避けています。64桂に49歩
というのが受け過ぎの敗着で、31歩成から寄せ合えば先手有望でした。25飛成に55歩同竜66馬76歩
88玉66竜同歩77銀同桂同歩成同金76歩
後手玉に詰み筋が全くないので、強襲されて敗勢です。
後手としては64桂ではぬるかった(31歩成で負ける)ので64銀
馬取りのほうが良いでしょう。これが77玉に響いてしまうというのが早逃げの効果を小さくしているのですが、66馬22銀打(33馬を防いだ)71飛
31歩成からの寄せで先手が指しやすいと思います。
ならば25飛成
でどうか。31馬が詰めろ(21馬同玉41飛から)になり、今度は角を渡しやすいのです(22銀打には43角で詰めろ)。22金71飛65桂88玉77歩
この攻めを余してしまえば良いのですが、実戦的には間違えやすいかも。後手玉が堅いので、飛車を成り返って受ける方針が間違いないです。駒得を生かします。
☆ まとめ
寄せ合いを中心に考えるのですが、先手の攻め駒が3枚しかないというのが難しいところです。
71飛や41飛で詰めろですが、馬の筋を止められると難しいです。この時に後手玉が詰みにくい形だというのが難点です。
31馬も詰めろですが、22銀打とされて角を渡せません。
手数はかかるのですが、31歩成~21と~32飛から詰めろをかける3手すきのほうが確実でした。
テクニックとしては、49歩で壁を作る、77玉の早逃げ、の2手で手を稼いでから、
31歩成を間に合わせる、あるいは31馬から角を渡しても寄せてしまう。
というのがありました。
互いに受ける手段がある寄せ合いというのはより複雑ではあるのですが、攻め方としては相手玉が詰みやすい形で迫るほうが良いです。
実戦のように受け過ぎると、相手玉が手つかずのままで寄せ合いにならないということがあります。