名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第194回名南将棋大会(壱)速報

2019-02-16 | 名将会
今日は第194回名南将棋大会(壱)を行いました。
結果速報です。

A級優勝
宮堂力旗さん

B級優勝
伊藤康さん

紀平倖佑さん

C級優勝
岩田悠佑さん

坪井康宏さん

櫻井皓太さん

D級優勝
森七郎さん

加藤友真さん

優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。

今日は少年少女が半分の12名でした。第194回としては12クラスで過去最多です。
過去12回分の優勝記録です。

分割で拡大してみました。


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大山将棋問題集 20190216

2019-02-16 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


仕掛けはこの手から始めます。
A 36歩 B 64歩 C 24歩

第2問


この選択はどれもありそうですが。
A 46歩 B 26歩 C 28歩

第3問


後に効果がありました。
A 66桂 B 84桂 C 52桂

第4問


まだ長いのかと思いましたが。
A 58金 B 48竜 C 67角
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大山将棋研究(1163);向い飛車に位取り(二上達也)

2019-02-16 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190216
昭和39年9月、二上達也先生と第5期王位戦第6局です。

大山先生の向い飛車で、二上先生は腰掛銀に構えます。24歩からの急戦に備えたものでしょうか。

大山先生は34銀型にして

金も守りにつけて仕掛けを封じました。

二上先生は6筋の位を取り

7筋の歩を交換しますが

4筋に備えて58金とするのでは堅くないです。二上先生らしい感じはしますが。

銀を引いて形を整えます。

大山先生は4筋の歩を交換し

36歩から仕掛けます。

角交換して44角のねらいなんですね。

二上先生は飛銀を引いて対応するのですが、位を取り返されては失敗です。

大山先生は角を換えて左桂を使い

64角を打ち、攻めのけん制やさばきをねらいます。

二上先生も角を打ち

馬を作り、と金を作り合いました。

桂を取り合い

二上先生は銀を取れましたが、と金で1枚はがされるので

銀を1枚とられたとして損得なしになります。

64歩~35歩に大山先生は85歩~84桂と準備しておいて

銀を取って27馬、飛車を取りに行きます。

銀を打ちこみ合います。互いに互角の駒の取り合い、攻め合いが続きます。

大山先生が飛車を取って打ち込めば

二上先生も角を打って対抗します。銀を渡したので

79銀78玉68銀成。攻めているほうが有利に見えますね。

76桂と捨てて馬を取りました。

角取りなので二上先生も当然金を取り

角を打ち込んで投了?取れば後手玉が詰めろなので詰むということですね。67同銀同銀成同玉に78銀同玉76竜で金2枚。合駒が面倒ですが詰んでいます。逃げれば詰まないけれど76角成で後手勝ちです。


目には目を歯には歯をという攻め合いでしたが、銀冠のほうが少し堅いのでしょう。直前に84桂を打っておいたのも効果があり、大山先生の1手勝ちでした。二上先生のほうは変化しにくいので読み切られたら仕方ないのでしょう。見ごたえのある将棋でした。
大山先生は王位を防衛して5冠を保ちました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/09/28
手合割:平手  
先手:二上達也8段
後手:大山王位
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 2二飛(82)
9 6八玉(59)
10 4二銀(31)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 4六歩(47)
16 7二玉(62)
17 4七銀(48)
18 4三銀(42)
19 5六銀(47)
20 8二玉(72)
21 5八金(49)
22 7二銀(71)
23 1六歩(17)
24 3五歩(34)
25 6八銀(79)
26 5二金(41)
27 1五歩(16)
28 3四銀(43)
29 7七角(88)
30 5四歩(53)
31 2六飛(28)
32 4三金(52)
33 8六角(77)
34 3二飛(22)
35 6六歩(67)
36 8四歩(83)
37 6七銀(68)
38 8三銀(72)
39 6五歩(66)
40 7二金(61)
41 7七角(86)
42 7四歩(73)
43 6六銀(67)
44 5三金(43)
45 6七金(58)
46 5二金(53)
47 7五歩(76)
48 同 歩(74)
49 同 銀(66)
50 7四歩打
51 6六銀(75)
52 4二飛(32)
53 5八金(69)
54 7三桂(81)
55 8八角(77)
56 6二金(52)
57 4七銀(56)
58 4五歩(44)
59 同 歩(46)
60 同 飛(42)
61 4六歩打
62 4一飛(45)
63 5六歩(57)
64 3六歩(35)
65 同 歩(37)
66 6四歩(63)
67 2八飛(26)
68 6五歩(64)
69 5七銀(66)
70 4五歩打
71 同 歩(46)
72 8八角成(33)
73 同 玉(78)
74 3三桂(21)
75 4四歩(45)
76 6四角打
77 1八飛(28)
78 4五銀(34)
79 3二角打
80 3一飛(41)
81 2三角成(32)
82 2六歩打
83 4三歩成(44)
84 2七歩成(26)
85 1六飛(18)
86 2八角成(64)
87 3三と(43)
88 2九馬(28)
89 4五馬(23)
90 3七と(27)
91 4六銀(47)
92 4七と(37)
93 6八金(58)
94 3三飛(31)
95 6四歩打
96 2八馬(29)
97 3五歩(36)
98 8五歩(84)
99 7六歩打
100 8四桂打
101 5五歩(56)
102 4六と(47)
103 同 馬(45)
104 2七馬(28)
105 5四歩(55)
106 6六銀打
107 6三銀打
108 8六歩(85)
109 同 歩(87)
110 1六馬(27)
111 同 香(19)
112 4九飛打
113 6二銀成(63)
114 同 金(72)
115 4四角打
116 7九銀打
117 7八玉(88)
118 6八銀成(79)
119 同 銀(57)
120 7六桂(84)
121 同 金(67)
122 4六飛成(49)
123 6二角成(44)
124 6七角打
125 投了
まで124手で後手の勝ち
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20190216今日の一手(その831);奇襲戦法の受け

2019-02-16 | 今日の一手

20190216今日の一手

10月6日の名南将棋大会から、KさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答
問題図の前から見てみます。

後手は中飛車の奇襲戦法です。68金上から玉を囲っておけば何でもないのですが、15歩を突かせるというのが後手のねらいです。12香と上がっているので、15同歩同香35角36歩44角

12香成に同飛と取れるというのが先の12香の意味でした。この図でも13歩同桂で難しくはあるのですが。

さて実戦は56歩同歩を入れて15歩

こう指すのならば後手の12香はいらない手です。先手としては57銀16歩46歩35角18歩44角66歩

1筋は謝っても中央で手得しているので十分な序盤でした。

実戦では15同香としたので79角成

79同角15香24歩56飛としたのが問題図です。

☆ 形勢判断をします。
銀香と角の二枚換えで先手が少し駒損です。
玉の堅さは後手のほうが堅いというか戦場から遠いです。(金銀3枚と金銀桂の守りは先手のほうが堅いのですが。)
先手の攻め駒は持ち駒角1枚。
後手の攻め駒は56飛と持ち駒銀香で3枚。15香も加わるかもしれません。

総合すれば明らかに後手有利です。

☆ 大局観として
この端攻めをして銀香と角の二枚換えという筋は結構出てきやすいのですが、損得自体は同等だとしても2枚持っている方が少し得です。攻め駒が増えた効果が大きいのでしょう。2重に評価しているので、駒の損得なしだけど攻め駒の数で劣ると見るものかもしれません。
形勢が良くないので単純に攻め合いは危険です。とりあえずは後手の攻め筋を見つけて、対応策を考えねばなりません。後手からは26香が厳しいです。16飛とか76飛とか飛車を横に使われるのも嫌味です。


× 実戦は23歩成で

一番自然な手ですが、形勢が悪い時には自然な手だけでは勝てません。後手からの26香に27歩を用意した受けの意味もあったのですが、「敵の打ちたいところに打て」で27歩を打たれ、27同飛26香

57歩76飛77歩27香成76歩

飛車の取り合いです。この時に先手玉が戦場に近い(居玉)だというのが痛くて、38成香12飛52歩97角49飛68玉48成香

手順に駒を取られて受けがないです。


× 68玉と囲っておくほうが少し良いのですが、やはり26香を食らいます。

57歩76飛77歩96飛同香28香成

98飛をみられて、玉の移動の効果が薄れています。


× 25飛と浮いて受けるのが手筋ですが、14銀

と打たれて面白くありません。


× 57歩を打つと

16飛17歩76飛

歩切れなので23歩成(か65角か)、27歩同飛26香の筋も嫌ですが、79飛成同金44角

とされるのも嫌な手です。


△ 57銀とすると(57金でも同じようなものです)

1歩節約できます。54飛23歩成56歩46銀57香

今度は飛車を縦に使われて金駒をはがされます。57同銀同香成同角

でも案外に耐えていて、57同飛成同金39角58飛は一応大丈夫です。56歩66角57銀36角

というのもまだつぶれていません。

あるいは19香成55歩14飛

とか、後手に手段も多いですが、先手もそれなりに戦えています。


△か○ 46歩はおとなしい手ですが

26香や16飛を避けています。24歩12角76飛21角成

少し駒得になったのでまあまあです。78銀77歩・・・というのもなんとか互角のわかれです。(桂を取る前に77歩74飛を入れると、51香57歩16歩の時の歩切れが嫌です。)つまり32銀12馬52香57歩16歩24飛78銀

77歩74飛同飛69銀成同玉74歩

というのが進行例です。


× 46角としたほうが角を使えますが、88銀

というのだって気にせねばなりません。23歩成89銀成22歩27歩同飛44桂

角を逃げると26歩や26香があるので困っています。


× 35角は26の地点を守っていますが

55飛46角85飛78金25香

角取りの時の応手が難しいのです。

36歩と受けると

35飛同歩55角

飛車をもらってもうれしくないです。


× あとは角を打つ手で、45角は

55飛23角成52金左

平凡に応じられても25香のねらいが残ります。14角成に11香~18香成というのも嫌です。


△ 65角ならば

53飛54歩51飛23歩成

55香を食らっても、53歩成58香成同金53飛54香

と返すのは先手よしです。

53歩成を同飛として

56歩64歩35角

もぴったりとした反撃です。きわどいバランスですが何とかなるようです。


☆ まとめ
先手不利なので逆転まではいかないのですが
57銀で持ち歩を節約し、銀香交換にされてもまあまあ戦えます。
46歩はおとなしいですが、後手の飛車を2筋方面で使われないので受けやすいかも。角を打っての駒得をねらえます。(これを推奨します。)
あまり良い手に見えませんが、65角ならばなんとか互角に持ち込めるようです。

相手に奇襲戦法を指された時には、相手のねらいを考えねばなりません。多くの場合は平凡な応手で良いのですが、欲張るとひどい目にあいます。駒得やさばき合いを望まず、じっくり指すことが正しい(ことが多い)です。











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