第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/46/87d61e5d09172ee034a9d05394b922e6.png)
強く対応しました。
A 35歩 B 48飛 C 65歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/03/b8bf1b649924228cc4ae8a145dc00dea.png)
5筋が危なさそうですが。
A 43銀 B 43歩成 C 55銀
第3問
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読まないで指せる手ではありません。
A 63金 B 54金 C 62歩
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/2c/b6b2921cc545b265c55a3fc6df428af5.png)
先手玉は詰めろではないですが。
A 58飛 B 72金 C 53馬
20190226今日の一手
11月25日の名南将棋大会から、HさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の2歩得ですが、終盤なので考慮しなくてよいくらいの差です。
玉の堅さは同程度。後手の32金33銀が少し守りに働いていますが、先手の28飛も働いています。
先手の攻め駒は73馬と持ち駒金金銀桂香で6枚。十分すぎます。
後手の攻め駒は57成銀と持ち駒角金桂で4枚。十分です。
総合すれば互角です。
何手で詰めろかを数えると、後手玉は46香で詰めろ、2手すきです。先手玉は詰めろなのです。(後で書きます。)先手番ですが1手違うので後手有利です。
☆ 大局観として
寄せ合い1手負けですから、攻防の手(この場合は詰めろ逃れの詰めろ)あるいはしっかりした受け(1手すきを3手すき以上にする)ことができれば逆転します。すぐに逆転しなくても、とりあえず詰めろを受ける必要があります。詰めろ(1手すき)を1手かけて受けて2手すきにするわけです。
このあたりのことは何度か書いていますが、寄せ合いの基本理論です。
× 実戦は72銀で
後手玉に詰めろ(ついでに飛取り)をかけました。
67桂49玉に27角
ちょうど詰んでいたのですが、後手のHさんは気が付かず。27角を打たずに59金39玉47成銀
これは詰めろでもありません。後手玉が63馬以下詰んでいるはずですが、なぜか後手玉を上部に逃がしてしまい、大逆転が起こりました。
○ 後手に27角を打たれると先手玉が詰むということがわかりました。なので62金42玉63馬
が好手で、詰めろ逃れの詰めろです。後手から逆転する手段はありません。
では詰めろ逃れの詰めろに気が付かなかった場合はどの受けが良いでしょうか。玉の早逃げから見てみます。
× 49玉は27角
で詰まされます。(27角ではなく47桂の詰めろも受けにくいです。)
× 69玉は
47角79玉56角成
まだ受ける手はありますが、左翼に逃げると97歩成が決め手になりかねません。
× とすれば後手の67桂を避けて、何か駒を打ちます。香を使うならば、69香は47桂
でだめです。
△か× 68香ならば
47桂69玉89角77金56角成67銀
という感じです。左翼に逃げるのが不安ですし、攻め駒が減ったので馬を逃げられて少し悪いです。
△ 79桂は
47角68金56角成67銀
あるいは67金打かもしれません。成銀に当たっているので後手も忙しく、互角くらいです。
× 39桂は
後の27角のほうを受けたわけですが、67桂49玉59金38玉49角
並べ詰みです。やはり67桂のほうを受ける必要があります。
× 58銀は
68に駒を打たれます。68角もありそうですが、68金49玉58金同飛67角
飛車を取られると受けが無くなります。
○ 68銀ならば
79角という迫り方も消しています。成銀取りなので62金の受けは二枚換え(62同馬同玉57銀)になります。67桂同銀62金(67同成銀は詰めろではない)
と受ければ62同馬同玉55桂67成銀64歩
寄せ合い勝ちです。
後手は67桂ではだめだとすると39角
これも詰めろではなく、62金43玉46香44桂63馬
後手玉には詰めろがかかります。必至ではないですが一手一手の寄りです。
△ 48金だと
39角が詰めろ。57金同角成68銀
後手は銀金を交換して馬を作ったので攻めやすくなっています。48金同飛47桂69玉48馬
飛車を取られて詰めろではだめです。
ならば68金のほうが優ります。
67桂同金同馬49香
これは詰めろ逃れの詰めろです。一瞬逆転しますが、後手は69金同玉49馬か、62金と受けるか、形勢不明です。
△ 58金は
58同成銀同玉62金74馬45桂
先ほどの48金ならば同成銀同飛で後手玉が詰めろになっていたのですが、今度は単に清算されそうです。39角もあるので75馬から受けて互角です。
△ 68金だと68同成銀同玉が受けやすい意味があるのですが、79角
が詰めろです。57金同角成以下、48金の変化に合流します。
△か× 78金は遠いですが
79角はありません。47角68金打56角成
金二枚使ったのが不満です。
☆ まとめ
先手玉の詰み筋を読むことが第一です。47桂のほうは詰まないので、67桂49玉27角の筋だけ。
27角を消す62金~63馬で逆転(詰めろ逃れの詰めろ)です。
受けとしては
攻め駒が6枚あるので2枚までは使ってもよいことになるのですが、なるべく強い駒を残したいです。
また後手の攻め駒は4枚ありますから、強い受けのほうが望ましいです。つまり57成銀に当てる手を考えたいのです。
そしてこの時に57成銀よりも弱い駒のほうが後手の攻めが細くなります。香桂銀で受けるのが望ましいのです。(受けとしては危険ですが。)金で受けるほうが簡単ですが、後手が金を持つと攻めやすくなります。
これらの条件から、香、桂、銀と検討して、68銀が最善の受けです。
(互いの条件が絡むので一般化しにくいですが、この問題で論理的に考えるとここに行きつきます。)