先日いただいたコメントに、1kgでも65cm~70cmに丸のしする旨を教えていただきました。
そこで井月庵なりに考察することとしました。
井月庵は、「井上 明」さんのそば打ちの本を読んで始めた為、のし工程の確認は、大きさではなく、厚さを優先していました。
具体的には
本延しの目標厚を1.2or1.5mmとして
四つ出しの目標厚は全体2mm
丸のしの目標厚は5mm程度
地延しの目標は8mm程度
という具合です。
さて、丸のしの目標厚を5mmとした場合、その直径は・・
R=√4A/π A= 1.2×G/t G:そば粉の重量(水含まず)、t:厚さmm
から計算すると、1000kgの場合、 直径は57cm ということになります。
1000gを65cm~70cmに丸出しするとすると・・その厚さは3.8mm~3.3mm
もちろんこれは、あくまでも、均等なのし厚の場合であり、水の加水量により異なるので、目安という事になりますが。
平均3.6mmの円形を2mmの矩形、もしくは正方形に四つだしするとすると、その寸法は一辺80cmになります。
直径67.5cm、厚さ3.6mmを、一辺80cm、厚さ2mmの四角にするということです。
直径57cm、厚さ5mmを一辺80cm、厚さ2mmの四角にするのと比較すると、均等な厚さを素早く得るためには、「丸のしが大きい方が有利である」という事は理解できそうです。
ただし、肉分けに余裕がない分、「上手なひとなら」という事でしょう。
あと、80cm角の斜長は113cmになるため、四つだしの時に、気を付けないとのし板からはみ出ることになります。
のし板が120cmあれば問題ありませんが。
というわけで、自分なりに、丸は大きい方が良いけど、のし板や、打ち手の技量でとい解釈とします。
少しまじめに考えてみました。