そば切り 井月庵

趣味ではじめた、そば打ちの日記です。蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々 のはずが・・・ランタン、ストーブ、模型工作などへ

岩手の林檎と胡桃、そしてはちべえさんの蕎麦粉

2015年11月30日 | 日記

岩手県、盛岡の古い友人から林檎が送られてきました。

果物があまり好きではない息子も、美味しいと頬張ります。

ときを同じくして、クルミ割り器と合わせってネットで購入した胡桃が来ました。これは、先日の和胡桃が親子ともども気に入って、注文したものです。ミルクランドの胡桃と形状が違うので別の品種の様です。味、香りは富士宮で購入した方は強いようです。まあ、蕎麦と一緒で木が違うと味も変わると思います。

 

 

で、林檎  蜜がたっぷりで甘い。こういうのを静岡で食べるのは分不相応ですが、ありがたく頂戴いたしました。

家族そろって「美味しいねー」なんて久しぶりの会話です。

 

 

この胡桃割り器、「ほじくるみん」というほじくり棒が付いていて、竹串に比べて性能がかなりアップします。軽自動車とスーパーカー位違います。

思いがけず、林檎と胡桃が盛岡から届いて、偶然ですが楽しくなります。ついでに収益が被災地に援助されると書いてあるので、ちょっと善行をした思いにもなれます。

 

11月21日に静岡のそば祭りで購入した「はちべい」さんのそば粉1kgを打ちました。この粉は素人には打ちにくいので、3:7のセットになっています。(打ち粉も付いてる)1400円くらいだったでしょうか。

加水率49~50%くらいでした。

透明感のあるお蕎麦になる予定。

温かいお蕎麦用に1.5mm厚の1.5mm幅を目指して蕎麦打ちしましたが、結果的に1.8~2mm位になりました。^^;

正確な延しが出来ていないため、中央部分が厚くなっています。

写真で見るとかなり太い蕎麦の4枚だたみに見えますが、8枚だたみです。一番内側から順に打ち粉の量が減っていくグラデーションが出来れば理想的な気もしますが。打っているときには、そこまで気が回りません。

ゆで時間70秒で一度洗って、絞めて、再度お湯に一回どぼんしてかけそばにすると。

7:3だからか、そば粉のデンプン質が多いのか、つるつるのやや、しっかりした麺になりました。

さすがに、二杯も食ったら、お腹は一杯

冷蔵庫の野菜室にのこり3人前があるはずなので、明日は冷たいのと温かいのでいこう。

 

 


胡桃オイル

2015年11月25日 | そば打ち道具
駒板の裏、直接麺体に接地する面には滑りを良くする為に胡桃オイルを塗る。
と言う話を静岡のそば祭りの折りに聞きました。
そんな折りに朝霧のミルクランドに行くと天然の和クルミが売られていました。

良く有る洋クルミと違って、小ぶりです。その癖、殻が厚くて恐ろしく割り難い上に実は少ししか入っていません。

フライパンで炒めると口がほんの少し開くので、ナイフとトンカチでこじ開けました。

この実を指で潰すと、想像した以上に胡桃オイルが出ます。

片倉康雄さんの手打ちそばの技術と言う本に、
胡桃の実を糠袋等に入れて、それで麺棒を磨くと言う話が書いてあった様に思います。
早速、古い子供の弁当袋に2、3個の胡桃の実を入れて押し潰しながら麺棒や駒板を磨きました。
市販の胡桃オイルはどうしても、付けすぎてしまう嫌いがありますが、胡桃の実で磨くと、適度な量のオイルしか抽出されないため、具合が良いです。
また、新鮮な為オイルの匂いも胡桃のいい薫りです。
炒めていない生の胡桃を軽く磨いて観たのが写真の胡桃です。


ソバを脱穀した場所でこぼれたソバの実が芽を出していました。

こんなにこぼしていたなんて。
霜が降りれば枯れて仕舞うと思いますが、こんな地面でも芽吹くソバに生命の意気地を感じ得ます。溢し過ぎです。

第7回駿府そば祭りに行く2日目

2015年11月23日 | そば祭り・イベント
22日の日曜日にも、飽きずにそば祭りに行きました。
流石に、今日は家族にも見捨てられ、1人です。
気がねなく存分に上手な人のそば打ちが観られると言うものです。

同じ場所で1,2時間もじっとビデオ撮ってるのですから、やむを得ないです。

2日目はGショックなる水回しを観ました。そば大学で、講義を受けた方の実演です。詳細はそのうちに。

同好会のトップクラスの上手の打ち手によるそば打ちは、本当に勉強になります。全ての所作に考え抜かれた理由が有り、常に創意工夫して自己研鑽に励む姿勢はただただ、頭が下がります。貴重な映像を撮影出来ました。

家に帰って早速、一杯やりながら再生しました。

昨日の体験そば打ちが一食残っていたので、焼豚と天かすを入れて


たたみを間違えて短くなってしまいましたが、十分に旨い。

23日の3日目は天気が雨予想でしたが、どうか曇りで良いので雨が降らないことをお祈りします。

井月庵は富士宮を目指します。

第7回駿府そば祭りに行く

2015年11月22日 | そば祭り・イベント
11月21日から3日間、静岡市丸子IC近くの駿府匠宿で静岡そば祭りが開催されています。
井月庵はこのイベントを首を長くして待っていました。
そば打ち趣味のパラダイス!

21日は、ビデオカメラを手にして、名人、上手のそば打ちを撮影させて頂きました。
と言うことで、会場の様子は写真撮ってません。m(__)m
家族連れ3人のため、一杯の蕎麦を別け合って、都合5種類のお蕎麦を頂きました。
最初は、はちべえさんの海老てん蕎麦500円
小さいけど海老が3本載っていて、三人で別けても喧嘩に成らない。
と、せいろ400円
次に、同好会の鴨南蕎麦2つを三人で。渾身の一杯で、鴨肉も軟らかい。前後に食べるお蕎麦の食味に影響する旨さなので、食べる順番に注意が必要です。
次は、たがたさんの丁子屋のとろろを使ったとろろ蕎麦。一杯を3人で。
とろろがやっぱり旨い。
最後は安田屋さんの桜エビのつまみ揚げが乗ったぶっかけ蕎麦。
サクサクの桜エビの食感が楽しめて汁も美味しいかったです。

息子に、どれが一番好きか聞いたら、はちべえさんのせいろ。との事
透明感のある麺で美味しいとの評。
あんた、解ってるねぇ~

本日の戦利品

つかみ取り一回200円の鰹節パック
とにかく大きくて餡が旨い鯛焼き(会場には50cm位のも)
マグロのかま焼
伸し棒
体験そば

会場の近くの親戚の家で貰ったみかん一箱とか、更に話題は盛り沢山なのですが、書ききれない。

そば打ちを観ていたら、自分でもやりたくなって、思わず300gを打たしていただいたが、たたみの方向を間違えて、短くなってしまいました。

長くしようとわざと長方形に伸したのに、いつもの癖で90度回してしまった。切ってから気が付いた。(。>д<)
臨機応変が出来ないのか。年をとって考えが硬直したのか、帰りの車内で反省しきり。
でも、まあまあ旨い。

あんだけ蕎麦を食べたのに家でも蕎麦を食べたのだから。

本の中だけでは、解らない、会わないと解らない。蕎麦遊びの天国

寒くなると温かい蕎麦がやっぱり恋しい

2015年11月16日 | 日記

季節の変わり目で、朝は寒いくせに昼は暑かったりする。

雨が降ったら遅刻して、、風が吹いたらお休みするハメハメハ大王の血を受け継いだ井月庵はすぐに体調を崩す。

(カメハメハ大王じゃない、ハメハメハです。)

 

先週、先々週と張り切って1.25kgづつを打ったのは良いのだが、さすがに家族にも食べ飽きられ、3人前が冷凍庫に収められる仕儀とあいなった。

冷蔵庫の野菜室にはひと月ほど前に封を切ったそば粉が800g程残っている。これは何とか可及的速やかに消費せねば、折角、手打ちにしても、あの冷蔵庫の独特の匂いが付いた蕎麦になってしまう。

自家粉もまだ、1kg残っているし・・「やはり、打つか。しかし6人前の600g、外二で・・」

先々週に打った北海道産のそば粉も何故か30gほど残っていた。きっと袋詰めの際にサービスしてくれたのだろう。1kgを計量して残ったそば粉は水で溶いて蕎麦湯にしたり、ソバガキにしたり一種の付録的要素であるので大いに喜ばしいのだが、何分、自粉を挽いたばかりだった。

割り粉100gに、その30gと、自粉70gを混ぜて、前述の800gから400gを抜いて、まことにいい加減なそば粉500gとした。

 

蕎麦打ちをしていると、どうしても、ホンの少っと余るそば粉が冷蔵庫に溜まる。

いまどきは、「何々産どこそこの何某製粉の何たらそば粉」という事にこだわった方も多いので、吟味して適量を混ぜたいわゆる「ブレンド」とは似て非なる「みんな適当に一緒にして混ぜちまえ」というそば粉は、こちらとしても何となく後ろめたい。

でも、捨てるなんて「もったいない。」

 

じゃあ、どうすんの?

「温かい蕎麦で、種物にすれば、喰えるだろ。」

(ここが問題だ、美味しく召上がって頂くんじゃなくて、出来るだけ不平が出ないように喰わせる事を考えている)

でも、自己弁護をさせてもらうと「古タイヤで作ったゴム製タピオカを販売して何が悪いか解らない」ことに比べれば、雲泥の差だと考える。

1、2合残っている米びつに、新米を入れちゃうとか、少し残った醤油さしに、新しい醤油を継ぎ足しちゃうとか・・・

むしろよくあることの様だ。

 

とかなんとか、考えつつ600gを捏ねる。尺八の木鉢は大きすぎなので、ステンレスの48cmくらいのボールで捏ねる。

で、延して、畳んで、切って。「夕飯は蕎麦!」宣言をして

 

 

銀杏を十数個と塩ひとサジを封筒に入れてレンジでチンして(500W1分40秒?)爆ぜないやつはトンカチで叩き割って

蕎麦前をいただいていると、出てきたのが。

「なんか、ツユ少なくない?」

いや、麺が多いんだ、これは。隣のカミさんのはちゃんと甘汁の中でお蕎麦が泳いでる。

かき揚げが少ないとか、揚げすぎだとか、つゆ薄いだとか、言い出したらきりがない。

だから言わない。こちらも、特選ブレンドそば粉である訳だし。

「寒くなると、暖かいお蕎麦が恋しくなるね。」・・・・

 

これは飲まずに居られない。

 

ここ2年、11月になると、駿府匠宿のそば祭りと、ミルクランドのそば祭りに行っている。匠宿は前回ご案内したとおりであるが、「朝霧高原そばの会」のHPを覗いても「やるよ!」って日程が書かれていない。

ミルクランド 富士宮で検索すると、10月のイベント欄に今年は11月23日にどうやら「やる」らしいのだが、11月の詳細は不明。