先日、フェデカの料理用のナイフを購入しました。
折りたたみナイフでオピネルの様にストッパーがあるわけでもありません。
板ばねのワッシャーをネジ締めしてブレードが木製グリップからぶらぶらしない様にカシメて置くことは出来ますが、
やはりシース(さや)があると良いですよね。
実際に、別売りで革製のシースが2800円位で販売されているのですが・・・ そこは井月庵。自作します!
また、SWEN(東海地方のジャンボエンチョー系列のアウトドアショップ)ではオピネル用の革製シースが3000円位
現物は厚手の革でボタン止めが付いていて何度も売り場の前を行き来したのですが、嫁の賛同を得ることがついぞできませんでした。
手芸屋さんのトーカイに行くと薄手のなめし皮が(30cm×30cm)850円位で 売っています。最初はコールマンのランタンのベールに巻き付けるらせん状の革ひもを切り出そうと
思って購入したのですが、4mm幅の革ひもで用が済んでしまい、在庫となる予定でした。
適当に1つ自作すると、思いのほか簡単に製作できることに気づいた井月庵。休日を利用して残りの革でシースを量産することとしました。
折角なので、製作工程を写真に撮影して。
30cmのシートなので50mm幅のシースが3個取れます。写真上部に写っているのが、試作1号の跡です。これを元に、実際にナイフを入れて縦横の寸法を確認し、量産用に調整しました。
底の曲線は10mm幅でケガキます。 50mmの中心も出して置きます。
コップのアールを使って。今回はキャプテンスタッグのダブルウォールのマグカップ(取っ手無し)を使用しました。
こいつの保温、保冷能力はコスパ最高ですね。
シースの深さは120mmにしました。後10mm位短くても良さそうですが、ナイフが露出する度合いが増すので、試案のしどころです。
トップのベロは65mmでアール部分は40mm、同じくカップで適当にアールをケガキます。
今回は、縫い代をオリジナルと同じ方向にしてみました。
木工用ボンドを塗って。
ダブルクリップで接着(仮止め)して置きます。
ゴムハンマーとポンチとポンチ台
切り出しナイフではみ出している革を揃えます。
神経質にそろえる必要はありません。後で紙やすりで合わせ目を整えることが出来ます。
デバイダーで縫い目を揃える為に革にケガキ線を付けて置きます。今回は幅3mm位でしょうか?適当です。
後は、ポンチで1孔づつ開けて行きます。慣れると無に成れる作業です。
縫い代の5~6倍くらいの長さの糸を用意して、両端に糸をセットします。(詳しくは省略)端縫いや縫い返しをして縫います。
今までの作業は・・
この2冊のみの内様で出来ます。まあ、2号までしか購入して無いのですが・・
左が試作1号、クルミ油を付けて揉んでナイフと馴染ませてあります。
今回製作の3兄弟が右のハトメがまだ無い奴です。
縫いが揃っていなかったり、自作感満載ですが、まあ、こんなもんでしょう。
後日、皮ひも4mmを450円/mで購入して、3等分して全てに紐を通して出来上がり。
このシース、オピネルもフェデカもどちらもいい感じに収まります。
試作の時は1個作るのに3時間くらいかかりましたが、今回は3個まとめて3時間半といったところです。
現状で満足しているのでレザークラフトの本を読んで勉強する気はありませんが、もし本屋さんで覗いたら、「え!そこはそうするんだぁ!」となったら次回があるかもです。
嫁 「4つも要らないでしょう?、フリマとかで売っちゃいなよ!」
井月庵「こんな出来の悪いの幾らでも誰も買わないよ。」
嫁 「4個作って材料費いくらなの?」
井月庵「レザーシートが850円で皮ひもが450円位だから・・1300円。試作の革ひもは前の残りだから別だけど、4個取れるように1本25cmにすると・・・・」
嫁 「じゃあ、1個380円位でしょ!! 1個1000円で良いんじゃない?」
井月庵「え!?俺の手間賃は??・・4個売れても2400円位か! 売らないよ!!」
嫁 「なんでだよぉ(ののかちゃん風に)」
宜しければ参考にしていただければ幸いです。