以前、「プチ船旅」の記事で大阪の渡し船を紹介しましたたが、今回は船ではなくトンネルです。
この安治川トンネルも元は渡し舟だったのだが、船舶の往来が激しい安治川では横切る渡し舟は危険、かといって、大型の船が通るので橋を架けることもできない。
そこで海底(正確には河底)に日本で始めて沈埋工法(ケーソンと呼ばれる函を海底に沈めて繋げていく工法)で造営して渡し舟の代わりとしたものだが、驚くべきことに、このトンネルの開通は戦時中の1944年であることです。
車両を通行させるため、当時としてはたいへん珍しい大型エレベーターを設置しており、当時の大阪の先進性が現れていますね。
阪神高速湾岸線の巨大な橋梁で難なく渡ることができる現在では、車両エレベーターは廃止されているが、人・自転車用のエレベーターは今でも活躍し、地元の動脈となっています。
しかし、渡し舟とちがって雨風に晒されることはないが、景色は全く楽しめませんね。
いつの間にかこの線の橋梁が安治川をオーバークロスしていて、70年越しの構想がようやく現実のものとなってきました。
これが開通したら近鉄上本町駅近くで勤務しているワタシにはものすごーく便利になります。
定時退社なら京セラドームや甲子園球場でナイター観戦ができるからね。楽しみ・楽しみ!
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