バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

崎の湯@白浜温泉

2019-06-10 23:00:14 | 温泉(和歌山県)
JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、湯崎BSで降りて海岸線を少し歩いたところに、猛烈な湯気と強烈な匂いを発している源泉があります。湯崎の各温泉旅館に配る温泉を汲み上げている行幸源泉です。
 
湧出しているとところを覗いてみると、余って行き先を失ったお湯は容赦なく海に流れていて、排水溝のところには、えげつないほどカルシウムの結晶が堆積している。白浜の湧出量の豊富さを象徴していますね。
 
この源泉の奥にあるのが、白浜温泉を語る上で決して外せない共同湯「崎の湯」です。道後・有馬と並び称される日本三古湯のひとつで白浜温泉を象徴する岩造りの露天風呂です。
 
ここは自然の状態の露天湯で、真近に太平洋が迫る大自然の湯です。一昔前までは無料で入ることができたのだが、今は脱衣所やロッカーを作り、露天湯自体も手を加えているので3歳以上500円になっています。
 
入口から男女別になっていて、脱衣所の奥が太平洋と一体化した温泉です。手前は一般的な温度に調整された露天風呂で、さらに海べりに浅い浴槽があり、こちらは波が荒ければ閉鎖されます。
 
お湯は澄明だが硫化水素臭があり舐めるとかなり塩辛い。加水はあるもののもともとの成分が濃いため、僅かに湯の花が漂うとともに、堆積物がビッシリ付着しています。

しかも、お湯に溶け込んでいる成分の粒子が細かいのか、ザラザラしていなくてツルンと滑らかに岩に付着している。そしてもともと美しいお湯に、空の青さが反射してえもいわれぬ美しさ…まさしくアクアブルーですね。
 
周囲から隠すものが何もない開放的な男湯では、お湯に浸かりながら、目の前でザッパーンと波が洗っています。実に豪快!
 
隣の展望塔から丸見えだが、絶景の前ではそんなの気に気にならないですね。女湯はさすがに塀で囲われて見えないようになっているが、波が洗うのは男湯同様だそう。

オーシャンビューの露天湯は数々あるが、泉質がこれほど優れているのは希有。さすが日本を代表する古泉です。
 
・場所:明光バス・湯崎BS
・泉質:ナトリウム-塩化物泉 78度
・訪問日:2019年6月5日
※現在は内部の写真撮影は禁止されているため、本稿の写真は以前に撮影したものを使用しています。
 


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