小浜のバスターミナルから国道を少し南に下がったところ、雲仙登山口のバス停近くにあるホテルです。ちょっと軽薄な名称が少し気になるこのホテルは、一泊朝食付きのみの片泊まり専用、つまり夕食なしのシステムになっています。海鮮お土産やさんの上部階がホテルになっているが、ビジネスホテルのような…いや、それよりもさらに愛想のない外観、しかも玄関は味気ないし、フロントレセプションも風呂屋の番台程度の大きさに一人だけ。これには萎えるな。
しかし、ひとたび客室に入ると、それまでの味気なさからは一転。部屋はシンプルながらスタイリッシュなインテリアで、窓からは橘湾が一望。そして、部屋付き露天風呂が標準装備されているのです。
でもまあそれだけなら、最近のはやりのちゃらちゃらしたホテルと変わらない。ここの白眉は、この部屋付き露天風呂が源泉かけ流しなことなのです。部屋に通された時にはすでに湯口からジャブジャブお湯が流れていて、浴槽の縁から余ったお湯が惜しげもなく流れ去っています。高温で湯量豊富な小浜だからこその技なんですね。
もちろんここでも小浜特有のちょっと磯のような香りのする澄明なお湯で、キレのある塩っ辛さは源泉そのまんまです。しかし湯口からジャブジャブ掛け流していると、すぐに熱く手すら漬けることができなくなるほどの高温になってしまうので油断できません。水で埋めることもできるが、ここは自分だけの温泉のこと、お湯を止めてほったらかしにしてるうちに自然に冷めて、濃厚かつ適温のお湯を楽しむことができます。
お湯に浸かりながら夕日が海に落ちていく様をジッと眺めているのは最上級の至福ですね。
朝食は、サラダ、卵、ハム、、ヨーグルト、フルーツと、焼きたてのパンが付いてくる。このパンが美味しいですね。近所から焼き立てを仕入れているのでしょうか。レストランからの眺めもいいが、部屋からの眺めと同じです。これなら料理を部屋に持ち帰って、温泉に浸かりながら食べたいような気もします。
このホテルでは夕食を用意してくれないのだが、小浜温泉は飲食店がけっこう充実しているので、夕食を探して彷徨ってしまうことはありません。しかも、ホテルで付近の飲食店を好みによって紹介もしてくれるようです。いい宿見つけた!
- 泉質:ナトリウム-塩化物泉 105度
- 場所:長崎県営バス、島原鉄道・雲仙登山口BS
- 訪問日:2009年9月11日
宿泊費・・・高そう(**;)
それがね、料金はこれ。
http://www.unzen-obama.com/orangebay/
どうでしょ?意外に高くないでしょ!