温泉を核とした観光に力を入れている日本一大きい村、十津川村の、フラグシップたるホテルがこのホテル昴です。
ここは、平成元年に十津川村、奈良交通、十津川村観光協会の出資による第三セクターのホテルで、山間の僻地、十津川村には珍しく広大な敷地を持っています。これは、S字にくねる河川をまっすぐに付け替えたときに出来た旧河川敷を埋め立てたからですね。この敷地にはホテルのほかに、野外ステージや芝生の広場が作られています。
このホテルでは宿泊者の食事は館内の「レストラン石楠花」でいただくことになります。ここでは宿泊者のみならず、外来のお客さんが多く見受けられるのは、十津川村にはここぐらいしかレストランらしいレストランがないからですね。
前菜は柚餅子や地物の野菜や茸など。そのなかにさんま寿司が目に付くが、これは十津川の下流、新宮あたりの名物なんですね。
お造りはアマゴと刺身こんにゃく。どちらも十津川産です。
焚き合せは大根。柚子の風味が爽やかです。
焼き物は鮎の塩焼き、油物はきのこの天ぷらです。どちらも身の厚い上質なもの。
これは「むこだまし」です。僅かしか米が収穫できない十津川では、正月には婿様に白い餅を食べさせたい…という想いから、粘りのある白い粟で餅を搗いたことからこの名になったとのこと。淡白な味わいで、けっこう美味い。
通常なら紀和豚の源泉しゃぶしゃぶとなるところ、牡丹鍋に変更してもらいました。真冬
はこれに限る。
ご飯は温泉釜飯、お吸い物、柚子シャーベットです。濃厚な香りを持つ十津川の温泉水でご飯を炊いたら、味に深みが増しますね。
朝食も野菜や豆腐や蒟蒻など、実にヘルシー。茶粥が実に美味いですね。山の幸、川の幸がメインの料理の数々、それほど手が込んでる訳ではないが、素材の良さを十二分に引き出しています。やっぱり十津川はいいなぁ…
- 場所:十津川温泉
- 訪問日:2009年12月17日
十津川温泉ホテル昴 (その他 / 十津川村その他)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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