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TVや旅行雑誌などで、そのしっとり落ち着いた温泉情緒が紹介され、今や日本屈指の有名温泉街となった黒川温泉。そんな黒川温泉においても、もちろん共同湯があって、特にここは地元の方々に愛され、守られています。
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さまざまなお土産店、飲食店が並ぶ温泉街中心付近、使用済み温泉手形が祀られている地蔵堂の前から川の方に降りたところ。 外観はお寺のような造りの古い木造建築で、歴史を感じさせる重厚感はあるが、実態は飾り気のない庶民派の共同湯で、地元住民の利用が優先されるので、外来の利用時間は8時から19時までと限定されています。 料金は大人200円。子ども100円。長湯温泉や筋湯温泉でも見かけた回転扉を簡易にしたような関門があります。
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上から見るとくの字状になった扉があって、100円を入れるとロックが外れ、一人だけ中に入ることができる。 中に入るともう一つ料金箱があって、大人はさらに100円を追加するシステムです。最初はよく解らなくて苦労しました。
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脱衣所と浴室との間に仕切りのない九州でよく見かける構造で、脱衣の棚に鍵があるわけでもない。まさしく地元専用。見上げると天井から湯気が抜けるように設えられています。 二つ浴槽があり、湯口のある方が小さく下流はやや大きめで、小さい方はかなり熱くて入れない。温い方に浸かることにします。
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お湯は無色で少々濁りのある印象、香りは弱い金気臭で穴湯に比べてマイルドな浴感です。大きい浴槽の方は樋を伝って源泉が流れ込むようになっていて、この段階で加水しているようです。
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入館のシステムにやや難があるが、男女別々になっているので、女性にも入りやすいでしょう。入湯手形で露天風呂めぐりをするのもいいが、地元の方々に守られてきた温泉本来の情緒を味わいたいなら、こちらの方が断然いいと思います。
・場所:九州横断バス・黒川温泉BS
・泉質:単純硫黄泉
・訪問日:2014年9月18日
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