熊本県の南小国町にある黒川温泉は、田の原川の渓谷の両側にそれぞれ趣のある24軒の旅館が建ち並ぶ温泉街で、TVや旅行雑誌などにも露出の多い、全国屈指の人気温泉地として有名です。この黒川温泉を有名にした要素のひとつとして「入湯手形」があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/a6/1bbae0228eda4af1ae35f8077c40feaa.jpg)
旅行者はこの手形を購入することにより、各旅館の露天風呂に3カ所まで選んで入浴することができるというシステムで、この黒川を嚆矢として、今や全国にも広がっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/12/eacdf56ba630fa0785ccb1709f1735a6.jpg)
手形を持って温泉街をそぞろ歩くのがこの黒川温泉の風物詩となっているが、手形を購入せずとも温泉街には「地蔵湯」、と「穴湯」という2軒の共同浴場があり、素朴な温泉を楽しむことができます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/bd/13acb48a6ad00d0fb18b3a32b628a8f6.jpg)
温泉街を流れる川の上流部、橋の袂にある階段を少し下がると、しっとりとした温泉街にはやや違和感のある廃墟のような湯小屋が現れます。軒先の料金箱に100円を入れて入口の扉を開けると、10人ぐらいがゆったりと浸かれそうな石組みの浴槽がひとつ。もちろん混浴です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/83/6f55e511031ffb39de0031573f7989f8.jpg)
湯口からかけ流されているお湯は澄明だが、浴槽に満たされると赤茶色に見える。赤錆色の湯の花が舞っているとともに、この湯の花が底に堆積しているからでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/8a/fa9c11841d04bb6807a1f23f95e41cca.jpg)
なめてみたら無味ではあるが強い金気臭が感じられます。湯温は湯口の近くは適温で、離れるにしたがって温くなる。地元の方が常時温度管理なさっているんでしょうね。
1,300円で旅館の露天風呂3か所を訪れるのもいいが、共同湯なら200円の地蔵湯と合わせて300円で2か所も入れる。どちらがいいかは好みの問題だが、私は間違いなく共同湯がいいな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/bd/4e470d742d053ee78d8ba1eaf312f5dc.jpg)
実にプリミティブな共同湯。慣れない方には敷居が高いかもしれないが、ノスタルジックな雰囲気を味わうことができる…これぞ名泉です。
・場所:九州横断バス・黒川温泉BS
・泉質:単純硫黄泉
・訪問日:2014年9月18日
・泉質:単純硫黄泉
・訪問日:2014年9月18日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます