近くに雲仙というブランド温泉があるので陰に隠れてしまっているが、この小浜温泉も中規模の旅館が建ち並び、小さいながらも繁華街もある。なかなか立派な温泉街です。
小浜市街中心部より南側、長崎県営バス、島原鉄道・雲仙登山口BSから少し歩いたところにある「旅館國崎」は、小規模ではあるが、この界隈では老舗の旅館です。
「日本秘湯の会」の提灯を誇らしげにぶら下げているエントランスからは風格が感じられ、帳場の周りは古風ながら洗練されたインテリアに飾り付けられ、高級感が漂います。
一般浴室はそれほど広くない、ごく普通のお風呂だが、中のお湯はもちろんジャブジャブ掛け流している新鮮な塩化物泉です。この小浜温泉は湧出量が豊富で、しかも非常に高温。なので掛け流しには適した条件なのだが、加水して温度を下げる必要があります。
この旅館でも例外ではなく加水しているが、ここでは湧き水で割っています。天然の温泉に天然水、これも一種のナチュラルな温泉。加水で薄まってるはずなのに、それでもかなり濃厚なのは驚きです。
ここでは石風呂、檜風呂、露天風呂のそれぞれ趣の異なる三種の貸切風呂があり、空いていれば何度でも無料で利用することができます。貸切風呂が現在使用中であるかどうかは客室通路にあるランプで確認できるという面白いシステムになっています。
中でも露天風呂は大きく、独りで貸し切るのには少なからず後ろめたさを感じてしまうほどの広さ。もちろんここでも体が温まる塩のお湯が掛け流されています。湯上りに体を拭いても拭いても汗が噴き出してくる…寒い時期には最高でしょう。
このときは朝食付きのプランで宿泊しました。比較的栄えた市街にある小浜温泉では、夕食は街に出てみるのも楽しいですね。朝食は温泉水を使用した「くみあげ豆腐」自家製のお漬け物など、素朴ながら身体に優しい料理の数々が用意されました。
・場所:長崎県営バス、島原鉄道・雲仙登山口BS
・泉質:塩化物泉 105℃
・訪問日:2006年8月20日
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