上高地は中部山岳国立公園の一部、梓川の上流に位置する、日本有数の山の景勝地です。今回、初めてこの人気の場所を訪れることができました。このあたりの標高は約1,500m。実に涼しくて気持ちがいいですね。真夏でも最高で22℃ほどにしかならないそうです。その代わり、真冬の最低気温は-20℃を下回りそうですが…
この上高地は、前後約10km、幅最大約1kmの堆積平野で、この高度でこれほどの広さの平坦地は、日本では他に例が少ないとのこと。これは、梓川が焼岳火山群の噴火活動によってせき止められて池となり、そこに土砂が堆積していって現在のような平野ができたそうです。
日本アルプスとも称されるように、この周辺は切り立った山とV字渓谷が織り成す厳しい地形のなか、ここだけ鏡のように鎮まった池や湿原、そしてそこにニホンザルやツキノワグマ、さらに渡りを忘れたマガモが住みつくなど、厳しいながらも豊かな環境がここの魅力なんでしょうね。
上高地へのアクセスは、松本駅から地方私鉄のアルピコ交通・上高地線で新島々へ、新島々のバスターミナルから路線バスに乗り換えて2時間足らずで来ることができます。今まではこのルートが主流だったが、1997年に安房トンネルが開通して以後は、高山から平湯バスターミナル経由で、こちらは1時間半ほどで来ることができる…名古屋や関西からのアクセスが一気に改善されました。また、新釜トンネルの開通も大きいですね。
なお、上高地は通年でマイカー規制が行われていて、シャトルバスかタクシーを利用して上高地バスターミナルへ向かうしかありません。観光バスでさえもハイシーズンの特定日にはシャトルバス乗換が必要とのこと。こういった規制は、渋滞の酷い他の観光地でもやってほしいもんです。
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