JR山陰本線・安来駅、または荒島駅から安来市広域生活バス(イエローバス)で20分~30分。安来市郊外の飯梨川沿いにある、旅館がたった3軒だけの小さな温泉街が鷺ノ湯温泉です。
開湯は古く724年~729年の間とされ、白鷺が傷を癒していることから発見したという開湯伝説から鷺の湯温泉と呼ばれるようになったとのこと。
130点におよぶ横山大観の作品と日本庭園で有名な足立美術館のすぐ隣にあるこの旅館では、ここの食堂でのマクロビオティックの食事に+500円で旅館のお風呂をいただくことができます。
まずは食事です。ここでいただけるマクロビオティックランチ(1,500円税別)は、マクロビオティックの本来の姿である皮や根も捨てずにひとつの素材を丸ごと使うのと違って、旅館の提供するものにふさわしく美しく加工されています。
マクロビオティック (Macrobiotic) とは、玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食とし、植物性の自然食を中心とした食生活法や食事療法のこと。玄米ご飯と厳選オーガニック素材のお料理の数々で、メインはおからの揚げ餃子。植物性の優しい味わいながら、煮物などは意外にしっかり味付けされています。健康食的な悲壮感はありません。
食事の後がお楽しみの温泉です。こぢんまりした内湯には澄明なお湯がこんこんと掛け流されていて、舐めてみてもほぼ無味無臭。浴感に特徴はないがサラッとした素直な湯質です。
岩風呂になっている露天は、広くはないが丁寧に手入れされているお庭に面していて実に雰囲気がある。オーガニックな食材と、オーガニックなお湯…この合わせ技で実に心に残るお宿だといえます。
・場所:安来市広域生活バス(イエローバス)・鷺の湯温泉BS
・泉質:含放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 51.6℃
・訪問日:2009年11月3日
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