JR久大本線・天ヶ瀬駅のすぐ近く。天ヶ瀬温泉は大分県日田市にある温泉で、由布院温泉、別府温泉と共に豊後大分の三大温泉のうちの一つとされています。
玖珠川沿いに約10軒の旅館ホテルがひしめくように建っているこの温泉街は、筑豊の炭鉱が盛んだった頃は、炭鉱関係者の保養地として歓楽温泉地的な賑わいだったとのことだが、今はひっそりとした、落ち着きのある温泉街です。
温泉街の中央を流れる玖珠川の河原は、以前は河川敷を掘ればどこでも温泉が湧いたといわれているが、現在はこの河原の所々に共同露天風呂が整備され、誰でも使用することができます。
ただ、整備…といっても浴槽があるのみで、脱衣所も無く囲いもない。ましてや管理する人も居らず、入浴料は各自、結わえられている缶に100円を入れるスタイル。
久大本線の天ヶ瀬駅より右手に進み、シャレー水光園の先の階段を川岸に下りていった右側にあるこの共同湯もそのひとつ。共同湯の名称はどこにも書いていなかったような…なので帰ってからあちこち調べて「古湯」だと判明した次第です。
ここは河原より少し高台になったところにある露天湯で、もちろん周りに囲いも何もない。ここで脱衣してたらステージの上のストリッパーの気持ちになりました。
ホースから源泉が掛け流されている浴槽は、およそ3畳間ぐらい広さで、もとはタイル貼りだったのだが、大多数が剥がれてしまっているような状態。廃墟に近い。
ここにやや青みがかったお湯がなみなみと溢れていて、湯の花も多数。味はないが、少なからず硫黄臭が感じられます。まとわり付くような滑らかな入浴感は、ここが実は極上の温泉だと知らせてくれています。
湧き上がってきてそのままのお湯のこと、泉質だけで見れば旅館の温泉より上質です。
実に開放的な温泉なので、この手の浴場に慣れてない方には敷居が高いかもしれないが、ここは勇気を出して試してみるだけの価値がありますね。
・場所:JR久大本線・天ヶ瀬駅
・泉質:単純硫黄泉 81.6℃
・訪問日:2011年9月27日
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