バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

松江シティホテル@松江しんじ湖温泉

2009-11-11 09:57:59 | 温泉(島根県)

山陰の中核市・松江市の市街にある松江しんじ湖温泉は、1971年にボーリングで掘り当てた新しい温泉です。大橋川や宍道湖の畔には、温泉を持つ比較的規模の大きなホテル・旅館が建ち並ぶとともに、駅前には無料の足湯も設けられています。

以前、この松江を訪れたときは温泉大浴場つきのビジネスホテル、「松江アーバンホテル」を温泉めぐりの拠点としたのだが、今度はもっと割り切るぞ!最安値3,800円の激安ビジネスホテル「松江シティホテル」の本館です。

ここは激安ながら、なんと温泉が引かれているとのこと。ただし、大浴場はなく、各室に配湯です。本館建物はそこそこ年季が入っているが、客室はリニューアルされていて古めかしさは感じない。が、部屋の狭さは如何ともしがたいなぁ…

早速、ユニットバスにお湯を張ろうとするが、配管に析出物が詰まっているのか、チョロチョロとしか出てこない。イラチな関西人気質が災いして半分ぐらい貯まったところで諦めて入浴です。

お湯は澄明で臭いもない、特徴が乏しいものです。まあ、特徴あるお湯だったらホテルの給湯管が一年と持たないでしょうが…やっぱり足の延ばせる大浴場のあるほうが良かったかな?

温泉はともかく、部屋の窓からは宍道湖が眺められ、この激安(レイクビューは値段が上がります)のこと、文句はないですね。

・場所:松江市営バス、一畑バス・大橋北詰BS
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉 77℃
・訪問日:2009年11月3日


松江ニューアーバンホテル@松江しんじ湖温泉

2009-11-10 22:28:41 | 温泉(島根県)

松江市は、島根県の県庁所在地で、松江藩の城下町を中心に発展してきた山陰最大の人口を擁する中心都市であり、山陰地方の文化・経済の中核です。2018年(平成30年)4月1日には中核市に移行しました。

宍道湖から中海に注ぐ大橋川によって松江の市街地は南北に二分されて、大橋川より北側の市街地が橋北(きょうほく)、南側の市街地が橋南(きょうなん)と呼ばれます。

一畑電車・松江しんじ湖温泉駅の周辺、山陰本線・松江駅からは路線バス(松江市交通局・一畑バス)で約15分ぐらいのところ。橋北の宍道湖畔にある松江しんじ湖温泉は、1971年にボーリングで掘り当てた新しい温泉です。

大橋川や宍道湖の畔には、温泉を持つ比較的規模の大きなホテル・旅館が建ち並ぶとともに、駅前には無料の足湯も設けられています。

山陰の温泉を巡る拠点として、交通の便の良い松江市内を宿泊場所としたのだが、どうせならここでも温泉があるほうがいいと考え、温泉を引いているこのホテルをインターネットで取りました。

ホテルは本館と新館があり、宿泊した本館はかなり年季が入っており、狭いしタバコ臭いしドアの建て付けも悪い。新館との落差が激しすぎる。

大浴場は新館の3階にあります。大浴場の窓からは宍道湖が眺められ、絶好のロケーションを活かしています。御影石の浴槽に注がれる湯は透明で、臭いもなく特徴が乏しいが、僅かにヌメリ感が感じられます。

浴槽の縁には析出物もへばりついています。しかし3階までポンプで汲み上げるお湯のこと、掛け流しはありえませんね。でもまあ、ビジネスホテルの値段ながら、足を延ばしてお風呂に入れるのだから、良しとしなければ…

・場所:一畑電車・松江しんじ湖温泉駅
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉 77℃
・訪問日:2006年6月24日


美作の名湯をめぐるバスの旅

2009-11-09 23:22:45 | ☆バスde温泉(中国)

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湯原温泉を訪れたときに課題となっていた美作三湯のうちの残り二つ。2年以上たってから、ようやく訪れる機会に恵まれました。今回も大阪・梅田からの高速バスだが、今度は西日本JRバスの中国ハイウェイバスです。大阪・津山間は、今や鉄道ではなく高速バスがメインルート。各バスストップに停まるタイプの急行は30分毎に出発していて、路線バス感覚で利用することが可能です。

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1日のうち5本だけではあるが、超特急もあります。各バス停をスルーするので大阪・津山間を直通するならコチラのほうが早くて便利。車両は日野セレガの旧タイプ、各バス停に停まる急行バスと同時発車です。地形の単調な中国道は、古い造りのためトンネルこそ少ないものの、車窓の変化に乏しく、その上、防音壁が視界をさえぎる。実に退屈で睡魔が襲ってくる。こういうときは生理に抗わず寝ることに…車内のアナウンスで目が覚めると、バスは津山インターを降りようとしていました。

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津山駅では、列車の発着は貧弱だが、高速バスは頻繁に発着しています。ここでのJRの力関係はJR西日本より西日本JRバスのほうが完全に上位ですね。

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津山は閑静な城下町です。津山城は天守こそ失われているが、その城郭から津山市内を一望することができます。閑静な町は正直なところ、人がいないと感じてしまう。見渡す限り市内で最も大きい建物は百貨店の天満屋ぐらいですかね。ここが唯一、人を集めているようです。

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昼食をと思ったのだが、このときは津山らしいものが見当たらず、仕方なく駅前のファミリーレストランで我慢しました。後日、改めて訪れたときには、話題のB級グルメ、ホルモンうどんをいただくことができました。

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高速バスは津山駅から発着するが、ローカル便は津山駅前のバスセンターがターミナルになっています。ここから奥津温泉行きの中鉄バスに乗り込みました。

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奥津温泉を代表するお湯といったら、奥津荘の鍵湯。しかし、立ち寄りの許されている時間にはバスの到着時間が間に合わず断念しました。仕方なく…というか、ここも温泉マニアの間では評価の高い、お隣の東和楼のお湯をいただくことにしました。

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旅館の横の河原には、奥津温泉名物の洗濯場があり、ここで足踏み洗濯をしていたとのこと。流れる湯の上流では、服を脱いで体を浸けることもできなくはないようだが、ワタシにはそこまでの勇気はありません。

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さらに対岸には、日帰り温泉施設の「花美人の里」があります。この建物は郵政の助成事業らしい。建設することだけが目的だったのを窺わせるように、広い施設内には早くもかなり広いスペースに店舗の撤退跡がある。元は土産物屋だったようです。温泉棟の玄関に入ったらいきなりプールの臭いが…せっかくいい温泉が湧いているのに塩素まみれにしている。思わず踵を返してしまいました。税金の無駄遣いを象徴するような施設ですね。

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宿泊はこの小さな温泉街では比較的大きな部類の河鹿園です。ワタシには高級すぎるかなと思ったのだが、たまには贅沢もいいかも…正月だしね。

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この旅であきらめた奥津荘は後日に訪れています。隣り合った温泉なのに、お湯の印象は全く異なる…不思議ですね。

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翌朝、奥津温泉のバス停から、往路と同じバスで津山に戻ります。奥津を出てすぐ、バイパスの長いトンネルを越えるが、旧道の奥津峡には極上温泉があるんですね。ここも後日に訪れています。

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津山からは湯郷温泉を経由して大原に向かう神姫バスに乗ります。神姫バスは姫路を拠点にするバス会社なので、PITAPAが使えて便利です。小銭をジャラジャラ持たずにすむからね。途中の湯郷温泉で降りました。この湯郷は奥津と異なって、湯大規模な旅館が建ち並ぶ温泉地ですね。(現在、この神姫バスの路線は廃止されているようです)

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湯郷から宇野バスに乗って岡山に行くことにしました。別に岡山に目的があるわけではないんだが、ちょっと風変わりな宇野バスに乗ってみたかっただけ…

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1時間半ほどで岡山市内に入りました。岡山市内は路面電車とバスが仲良く往来しています。この電車とバスを運営する岡山電軌は両備グループの一員で、軌道線は全国の路面電車の中でも小さい部類ではあるが、超低床車両を導入したり、JR吉備線のLRV化構想など、積極姿勢が目立ちます。この両備グループ、南海貴志川線を譲り受けてわかやま電鉄として復活させたのには驚きました。あのローカル線の南海貴志川線の運営は無謀と思いきや、いちご電車やたま駅長が人気とあって、一気に回復したのです。見事です

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岡山駅構内の、たまたま入った居酒屋のメニューにえびめしというものがありました。これは知らなかったのだが、いわゆるご当地グルメらしい。最近、こういったご当地もののB級料理を漁っているので丁度いい。早速注文することに。名前からは散らし寿司風のものを想像していたのだが、イカ墨のパスタを思わせるような真っ黒なチャーハンという感じ。ウスターソースでこんな真っ黒になっているみたいです。

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で、肝心の味は……ウーン……釈然としないまま、ひかりレールスターで帰途につきました。

  • 訪問日:2008年1月9・10日
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献上そば 羽根屋 本店@出雲

2009-11-08 09:06:15 | 料理(うどん・そば)

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出雲駅から北東へ10分ほど、驚くほど人通りのない静かな…実に静かな商店街を抜けたさらに奥にあるところにある蕎麦屋さんです。創業は江戸時代末期、大正天皇にそばを献上したことから「献上そば」という名前がついているこのお店の中は、鰻の寝床のように細長く、テーブルが並んでいる突き当たりには坪庭が見え、老舗らしい風情ある造りになっています。

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さらに奥には要予約の個室や座敷があり、今回、なぜかこの小洒落た座敷に案内されました。「旨い蕎麦を食うぞ!」っという気合が顔に現れてたのでしょうか…

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小さい木製のお椀にそばを盛って、段を重ねて供され、そばつゆをぶっかけて食するいわゆる割子そばがこの地域の蕎麦の特色とのこと。なので、三段の割り子に、それぞれ三種の具が載っている三色割子(800円)をお願いしました。

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一段目は山菜蕎麦。蕎麦をひとくち啜ると…艶やかで瑞々しい清涼感が口腔を駆け巡る。挽きぐるみでコシはそこそこ。歯ごたえより喉越しで味わうお蕎麦かな。そばつゆは旨味の凝縮されたやや甘目で、少し特徴的ですね。薬味は刻み海苔、山葵、葱、紅葉おろし。具の山菜も口当たりがよく美味い!

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2段目はとろろ、3段目はおろし・天かすで、それぞれの変化が楽しめます。最後の蕎麦湯はサラッとしたタイプで、ほっこりしますね。

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このお店、お休みは元旦だけとのこと…店内の一角に昔の割り子を展示してあって面白い。
出雲の奥深さを思い知らされました。

  • 営業時間:11:00~20:00
  • 定休日:1月1日
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献上そば 羽根屋 本店そば(蕎麦) / 電鉄出雲市駅出雲科学館パークタウン前駅出雲市駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5


大はかや@松江

2009-11-07 13:22:03 | 料理(鰻)

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松江しんじ湖温泉駅から一畑電車で次の駅、松江イングリッシュガーデン前駅に降りて、駅前の国道を渡ったところ、宍道湖の畔にある鰻屋さんです。ここは地元の人たちに人気のお店だそうで、店内は座敷ばかり、かなりのお客さんを収容できそうな様子だが、平日の午前10時のこと、他にお客さんはいませんでした。

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早速このお店一番の売れ筋、重ね二段(1,950円)をいただくことにしました。この重ね二段はその名の通り、お重の底から順番にご飯・鰻・ご飯・鰻と重層になっている鰻丼に、肝吸いが付いている贅沢なものです。

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鰻を一切れ摘み揚げると…ひと切れが重いな!かなりの肉厚で、背開きになっています。口に含むとジュワッと脂とともに炭火の芳ばしさが広がる。品を重んじる江戸焼きの鰻とは対極的な、かなりジャンキーな味わいです。脂のコクと芳ばしさを前面に押し出した、かなりダイナミックな調理ですね。食べ進んでいくうちに、口の周りが脂でシットリしてくる。まるでステーキ丼を食べてるよう。こんな鰻には初めて出会いました。これでこの値段なのはスゴイわ!

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ただ、量が量だけに最後のほうになると食べ疲れてきた…そういえば店の壁に張り出してあったお品書きに、この重ね二段を「若い人に大人気」と記されていたな。なるほど、これは高齢者にはしんどいかな。

  • 営業時間:10:00~14:15、15:30~17:00
  • 定休日:木曜・第1第3第5日曜・第3月曜
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大はかや うなぎ / 松江イングリッシュガーデン前駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5


やまいち@松江

2009-11-06 22:35:46 | 料理(ローカルフード)

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松江市内を横切る川にかかる四つの橋のうちのひとつ松江新大橋の、その北岸にひっそり佇む郷土料理のお店です。宍道湖七珍に代表される食の宝庫、松江まで、インターネットの口コミサイトだけの情報を頼りに、旨いもんを求めてはるばるやってきました。

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店内はカウンターがメインで、3卓ほどの小上がりと、2階にもちょっとしたお座敷がある程度の小さい造りです。カウンターの奥に手書きのお品書きが貼ってあるが値段が書かれていない。何を頼めばいいかわからないので、尋ねてみると、適当にコースにしてくれるとのこと。予算5,000円でお願いしてみました。

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イカのつみれ、ホタテ入りのヌタ、赤貝の煮付けです。赤貝に特に説明はなかったが、後で調べたら「赤貝の殻蒸し煮」という郷土料理のようです。

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イカ・鯵・カンパチのお造りと、宍道湖七珍のひとつ、モロゲエビの串揚げです。このモロゲエビ、身は大きくないが揚げるとサクサク香ばしい。今が最高の時期だそうです。

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メバルのから揚げと、甘鯛のから揚げです。パリッと揚がっていて、骨までバリバリ食べることができる…ようです。同行者は猫が跨ぐ程まできれいに食べてはりましたが、ワタシはそこまでは…

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のどぐろの煮付けです。実はワタシ、のどぐろを初めていただいたのだが、こんな旨い魚があるもんだと…さすが高級魚!単品では2,000円ほどだそうです。

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最後にご飯とお汁のです。汁の具はもちろん宍道湖の蜆。こんなプックリとした身は本場でしか味わえないですね。心癒される味わいです。ついでに肝臓も癒してくれる僥倖。

その時期の最高にいいものを出してくれるこのお店、カウンター内には女将さんと、おそらく息子さんでしょう、若大将の二人で仕切っています。家族的な雰囲気でワタシのような旅行客にも温かい、また松江に来たくなる実にいいお店ですね。

  • 営業時間:16:30~21:30
  • 定休日:不定休
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やまいち 郷土料理 / 松江駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5