花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~スピネル二種(赤&青)~

2012年12月20日 | 天然石標本
前回のブログで予告したものより先に
本日はもう一種類別の天然石を
ご紹介したい思います。


『spinel(和名:尖晶石(せんしょうせき)、苦土(くど)尖晶石)』
 恐らくアフガニスタン産?


ネット及び書籍による詳細は以下の通り



スピネルは化学組成の異なる二十一種の
鉱物群からなるグループ名。
『スピネリズ』はそのグループを呼ぶ鉱物学的な呼称。
宝石として知られるものは『マグネシア・スピネル』に分類。
多くの色をもつが、明るいグリーンは知られていない。
完全に無色はほとんどなく、淡くピンク色帯びている。











真っ赤なスピネルは比較的ポピュラーですが
青いタイプは珍しいです。
私も以前、ネットで一度購入したきり。
今回は破格なお値段で放出していました。
ちなみにブルースピネルは鉄発色のものが多いそうです。
多分、上記のスピネルは鉄発色のものかと。


スピネルと言えば、八面体結晶タイプが有名ですが
(劈開したフローライト(蛍石)に似ています)
大理石(=母岩)にポツンと乗っているこのタイプは
あまり結晶がはっきりしていないものが多いです。
宝石としての価値はありませんが
見た目ちんまりして可愛いので
天然石コレクターには結構人気がありますね。


昔は赤いスピネルとルビーが混同されていて
イギリス王室の戴冠式用の王冠に飾られている
「黒太子のルビー」は、ルビーではなくレッドスピネル
であることは有名な逸話(笑)。



明日は改めて前回ブログで予告した
鳥の風切り羽根にも似た
青色が非常に美しい天然石になります。
ぜひともお楽しみに!

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天然石標本~オレンジ飴飾り付きホワイトムース&ピンクのあられ菓子~

2012年12月20日 | 天然石標本
今週からは年末恒例のミネラルマーケット
通称『池袋ショー』にてゲットした
戦利品を順次ご紹介していきたいと思います。

まず最初はこちら


『Vanadinite(和名:褐鉛鉱、バナジン鉛鉱)
 &Barite(和名:重晶石)』
 Morocco産


ネット及び書籍による詳細は以下の通り


バナディナイト(和名:褐鉛鉱)とは
鉛鉱床(鉱床とは地下の資源を含む岩石のこと)の
酸化帯(水や空気で風化作用や酸化作用を受けた部分)で
産出される二次鉱物のこと。
1801年スペインの鉱物学者、
アンドレス・マニュエル・デル・リオによって、
メキシコ(プリシマ、デル、カーデナル鉱山 )で発見された。
その新しい化学元素を、ギリシャ語の「赤」を意味する
「Eritros」にちなんでエトロニウム(Eritronium)と名づけた。
しかし送ったサンプルはパリでの誤った分析の結果、
新発見とはならなかった。
29年後、1830年にスウェーデンの科学者、
ニルス・ガブリエル・セフストレームによって再発見
化学元素はスカンジナビアの愛と美の女神「Vanadis」にちなんで
バナジウムと名づけらた。
そして同年、ドイツの化学者フリードリッヒヴェラーは
バナジウムとエトロニウムが同じであることを分析し、
最初の発見者はアンドレス・マニュエル・デル・リオであることを証明した。
現在でもバナジウムはレアメタルの材料として有名。


バライト(和名:重晶石)とは
元素バリウムを成分とする非常に重い鉱物。
菱形の板状結晶で美麗なものも多く人気がある。
産出の割には明瞭な結晶は少なく
塊状や微晶質結晶の集合などが多い。
色や集合の形状も豊富で魅力的
重晶石コレクターは多い。
サンドローズ(和名:砂漠の薔薇)は
重晶石の変種。













以前ブログにも登場した
サンドローズ(=砂漠の薔薇)同様に
こちらも白い切片の重なりが
何となく白い薔薇の花びらを彷彿とさせます。
六角板状のオレンジ色の結晶が散らばっていて
愛らしいスイーツのよう。
このオレンジ色の結晶、キラキラしていて
飴細工みたいに見えます。



購入したお店はここ数年ぐらいから
ミネラルマーケットに出展を始めた
まだとても新しい石屋さん。
とにかく珍しい形状の石を好んで置いているとか。
やはり後からの参入なので
他店と一味違う品を置かないと
なかなかお客がつかないのだそうです。


ちなみにこのお店で私が以前購入したのは
エジプトの星(2011.2.24ブログ参照)でした。
何故か店のご主人が私のことを覚えていて
(印象が薄いせいか、滅多に顔を覚えてもらうことは
ないので正直驚きました!笑)
以前も買っていただいたことがありましたよね?と。
それをきっかけに、ちょっぴり四方山話に。
(上記の店の方針はその際にお聞きしたものです)
珍しもの好きな私としては
今後もリピーターになってしまいそうです。



同じお店で購入したもう一つの天然石がこちら。



『Chalcedony(和名:玉髄)』
Indeia産


詳細については
以前、紹介したカーネリアン(2010.10.28掲載)を
参照して下さい。
見た目は全く違うのですが
どちらも同じ玉髄です。









こちらは一目見た瞬間から
これは絶対にお菓子だ!(笑)と狂喜した品。


さしずめ小さなべピーピンクのあられが
びっしりとまぶされた
ざらめせんべいといったところでしょうか?
見つけた途端、即座に確保!
めちゃめちゃ可愛いです♪
標本うんぬん以前に
こういうのには無条件に弱いです。



それでは次回ご紹介するのは
鳥の風切り羽根にも似た
青色が非常に美しい天然石です。
ぜひぜひお楽しみに~!

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