花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~ゲーサイト・イン・クォーツ&アメトリン

2015年10月07日 | 天然石標本
昨日に引き続き、今日ご紹介するのは
どちらも水晶に関する石です。


一つ目は内包物としてのユニークさがある
ゲーサイト(針鉄鋼)が含まれた水晶。
水晶には様々な内包物=インクルージョンが
ありますが、ルチルやトルマリンなど
特にその形状に独特の面白味があります。



『ゲーサイト・イン・クォーツ(和名:針鉄鋼入り水晶)』



ゲーサイト=針鉄鋼に関するネット等による詳細は以下の通り


水酸化鉱物の一種で、鱗鉄鋼(レピドクロサイト)とともに
いわゆる褐鉄鋼の主成分を成す。
石英属の鉱物の内部にインクルージョン(内包物)として混入する物質。
黒色、赤、褐色、黄色をしており、水晶の中に針状、毛髪状、繊維状の
内包物として出現することが多い。
赤色の鱗鉄鋼(レピドクロサイト)と赤色の針鉄鋼(ゲーサイト)が
無色透明な水晶に混入したものは、ストロベリー・クォーツと呼ばれ
コレクターやレアストーン愛好家に珍重されている。
なお、ゲーサイトの名前はドイツの文豪ゲーテ(Goethe)に由来。


補足として、ストロベリー・クォーツは1960年にメキシコで発見され、
主に宝飾品として市場で取り引きされるようになった。
その後、幾つかの鉱山が発見されたが、
主産地であったカザフスタンの鉱山が閉山したことから、
その希少性と価値が一気に高まっている。
微細なゲーサイト(針鉄鋼)インクルージョンを含み、
ほんのり赤く色づいたものと
レピドクロサイト(鱗鉄鋼)インクルージョンを含み、
キラキラとした輝きの特徴を持つ二種類のタイプが存在する。
特にゲーサイト・インクルージョンタイプの良質なものは希少。


更なる補足として、レピドクロサイト入りの水晶を『ハーレクイン・クォーツ』と
呼ぶことは、以前ブログでも紹介しましたが
どうやら初期の頃この名称がつき、その後、ストロベリー・クォーツに
分類されるようになったようです。
ただ恐らくですが、レピドクロサイトの結晶が斑模様の場合は
これまで通りハーレクイン・クォーツと呼ぶのではないかと思います。
名称って結構面倒くさいですよね~(嘆息)。


※ストロベリー・クォーツ→2010年10月21日ブログ参照
※ハーレクイン・クォーツ→2010年10月19日ブログ参照






褐色の針山があるのがおわかりでしょうか?






全体的な画像はこちら。
一見すると地味な印象を受けますが
ルーペで覗くととても不思議な世界が広がっています♪



続いて二つ目にご紹介するのは
綺麗な二層のアメトリンのタンブルです。
購入したのは上記ゲーサイト・イン・クォーツと
同じお店。


※タンブルとは樽の中で転がして磨いた石のこと





ほぼ真ん中付近で黄色と紫に
くっきりと分かれた二色の層が美しいです。
(頭部分は透明な水晶でしょうか?)


アメトリンとはアメシスト(紫水晶)とシトリン(黄水晶)の
の名前をミックスしたもので、
その名が示す通りアメシストとシトリンとが混ざり合った石のこと。
ちなみにこのアメトリン宝石としての価値は
二色が綺麗にグラデーションになっていること。
どちらか一方の色が少なめの場合
それは単なる色ムラとして判断されてしまい
宝石としての価値を失ってしまうとか。
そう考えるとこのタンブル、なかなかの逸品ですよね~。
以前、タンブルの中には稀に品質の良いものが
混ざっている場合があるという話をしたと思いますが
今回入手したこのタンブルはそれに近いのかも?
アメトリンはずっと欲しかった石でしたので
ゲットできて大満足でした♪


次回、天然石をご紹介できるのは
12月の池袋ショーでしょうか。
次もまた新種の鉱物に巡り会えるのかもしれませんね。

コメント (2)
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