花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~バリサイト~

2011年01月11日 | 天然石標本
正月明けすぐの連休で
全然お休み気分から抜け出せません。
おまけにここ数日の寒さで鼻風邪が
ぶりかえしそうな予感がします(苦笑)。


それでは今週ご紹介する天然石です。
第一弾は緑の色が鮮やかなバリサイト――バリシア石です。


バリサイト(またはバリスサイトとも)
の書籍による説明は以下のとおりです。


「バリサイトは本来色をもたない。
 緑から青緑色の色はクロムや鉄を含んでいることによる。
 微細な結晶粒の塊で産出、
 ごくごく稀に微細な針状の球状集合体をなす。
 ほとんど塊状での結晶がないところはトルコ石と共通。
 アメリカユタ州ツーエル郡産の石は特に良質、
 “ユタ州の宝石”の意味で『ユタライト』の別名も。
 縞目の見られるバリサイトは、一見着色のグリーン・アゲートに見え、
 『サバライト』『トレーナイト』(マンハッタンの宝石収集家の名前に因む)
 の名前がある。」


とのことです。


『VARISCITE』
Utah,USE産





アメリカユタ州産で最も産出される塊状標本です。
研磨して宝飾品にしたり
飾り石としても有名だとか。
ユタ州産の場合は飾り石でしょうか?
トルコ石の緑色タイプとよく似ているため
ユタ・トルコ石のフォールス・ネームがあります。
(トルコ石の発色原因は銅イオンですが、
バリサイトは鉄イオン。
クロム・イオンが加わることで緑は鮮やかさを増します)





やや拡大した画像です。
この石は天然石検定の勉強をしてから
興味を持ちました。





裏面から見た画像です。
どこか衛星写真の湖沼群のようにも見えます。
さしずめ深くゆったりとした豊かな水源といった風情でしょうか。


それでは次回更新は木曜日
次も色鮮やかなヘミモルファイトをご紹介したいと思います。


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天然石標本~花畑のカルサイト~

2011年01月07日 | 天然石標本
今週二つ目にご紹介する天然石は
過去二度ほど登場した
コバルトカルサイト――薄紅色をした
とても可愛らしい方解石の群晶(クラスター)です。
しかもその中心部分にはビリジアングリーンの
孔雀石(マラカイト)が乗っているという
見ているだけでふんわりと幸せな気持ちにさせてくれる一品です。


『Cobaltian Calcite with Malachite』
Mashanba West Mine,Kolwezi Shaba,Congo産





天然石の中では青い石が一等好みなんですが
何故だかこのコバルトカルサイトだけは
無意識に幾つか購入してしまいます。
今回ご紹介するカルサイトも
まさにそんな風に手元にやってきたもの。
以前ご紹介した花びら餅や桜色の寒天など
お菓子によく似たタイプが多いのも
理由の一つかもしれません(笑)。


ちなみにコバルトカルサイトについては
過去ブログに記載がありますので
ここでは詳細について省略させていただきます。






真上からみた画像です。
淡いピンクとグリーンのコントラストが
一足早い春の花畑を連想させます。


それでは次回更新は来週火曜日になります。
来週は色鮮やかな天然石を
ご紹介したいと思います。
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天然石標本~宝石箱の蛍石~

2011年01月05日 | 天然石標本
明けましておめでとうございます。
つたないブログではありますが
本年もよろしくお願いいたします。

堅苦しい挨拶はここまでにして
一日早いのですが新年一発目のブログです。
新春ということで今回は
とびきり綺麗で華やかな天然石を
ご紹介したいと思います。


『CHALCOPYRITE with SPHALERITE on FLUORITE』
Annabel lee Mine,
Cove-in-Rock,Illinois産





紫色の蛍石(フローライト)の上に
金色に輝くキラキラした黄銅鉱(チャルコパイライト)と
茶褐色の閃亜鉛鉱(スファレライト)が乗っています。
購入したのは池袋のミネラルショーだったんですが
宝石箱のような美しさに一目惚れしてしまいました。





真上から見た画像です。
蛍石の特徴もしっかり出ています。





斜め横から見た画像です。
下部は蛍石が黄色へと変化しています。


蛍石についての詳細な説明は
過去ブログをご参考いただければ。


天然石についてうんちくを語るより
素晴らしい天然石に出逢う方が
ダイレクトに石の魅力が伝わるのかもしれませんね。


それでは次回更新は金曜日
次も見て楽しい天然石をご紹介したいと思います。

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