ヤマザキマリ作「世界の果てでも漫画描き」を読みました。1はキューバ編で2はエジプト・シリア編です。ヤマザキマリさんの、旅はワクワクするものでなく苦労で、てんこもりになるそうです。自称おんな版裸の大将。イタリアの大学生の頃にキューバボランティア参加者募集の貼り紙を見て即キューバへ。照りつける強い日差しのもとでのサトウキビを刈るボランティアは1時間もすると、手にできた豆がつぶれて出血するのでした。大変なこともありますが楽しいこともたくさんありました。音楽好きの方が通りで演奏すると通行人が踊り始めたり、サルサを教えてもらったりしました。加藤茶さんの「ちょっとだけよ」のテーマソングがキューバ人のレクオナ作曲の「タブー」という曲でした。ヘミングウェイはキューバで「老人と海」を書き、ノーベル賞を受賞しました。ヘミングウェイが通ったお店「ラ・フロディリータ」でヘミングウェイが好んで飲んだ「パパスペシャル」というカクテルも飲みました。ホストファミリーと楽しい日々を送り、涙涙のお別れでした。イタリアフィレンツェに戻るとキューバ人の詩人の子を身ごもっていました。そのままお別れしてシングルマザーになりました。お次はエジプトシリア編です。イタリア人のベッピーノと出会って結婚し、エジプトに住むことになりました。エジプトのタクシーに乗るときは怖い顔をしたり悲しい顔をしていないと多額な運賃を請求されるそうです。ベッピーノがエジプトは観光客が多くて飽きたということで、今度はシリアへ行きます。世界1古くから人々が住み続けている都市、ダマスカスでは旧市街を巡ったり、アーケード「スーク・ハミディーエ」を見て回りました。女性用パンツ屋さんが多くあり、そこには見たこともないようなファンタジーなパンツが売られてありました。例えば股間にケータイ付きTバックとか。イスラム世界では女性は顔しか出ていないのに色気はすごいらしいです。それから古代ローマ好きの2人はユーフラテス川沿いの遺跡を巡りました。読んでいるだけで多文化を疑似体験出来て面白かったです。
2023-2-28(火) 図書館資料 請求番号:726.1/ヤー1,ヤー2
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