糸井重里さんが2人のゲストと対談して「婦人公論」に連載されていたのをまとめられた本です。15組のゲストとの対談が書かれています。「持続力をつけよう」は作家、画家、路上観察学会会員の赤瀬川原平さんと医学博士の林盈六さんとの対談です。赤瀬川原平さんは路上観察学会会員で以前その本を読んだことがあります。こちらです。林盈六さんは旧制高等学校の時に肺結核になり、洗面器3回喀血されて、ご自分でももう駄目だと思われました。そんな時に小学校でカンニングするようなええ加減な友達が彼女とイチャイチャするのを見て、自分はまじめに一所懸命勉強してきたのにと思って、助かりたいと思ったそうです。白血球が働いて結核菌を殺したのです。地方新聞の社長に「おたくの新聞は非常に評判が良くて、部数がどんどん増えますよ」と暗示をかけて血を採り、血液中の白血球をチフス菌に注入すると、48時間後には90%のチフス菌が死ぬそうです。それとは反対に「あなたのところは新聞の評判が悪くて、会社も間もなく倒産しますよ」と言って採血して、白血球をチフス菌に投入すると、40%しか死なないそうです。人間は気持ちの持ち方で免疫力、病気に対する力が違います。今ちょうど新型コロナウィイルスが蔓延していますが、少なくとも明るく前向きに生活し、人に対しては相手の悪いことを言わずに、良いところを褒めることをしたら相手もストレスが軽減されて元気に過ごせる割合が高くなるなと思いました。他にも「声は何でも知っている」では声を聞いただけで年齢や性別、背の高さなどいろいろなことがわかるそうです。面白くてためになりました。
2020-4-8(水) 図書館資料 請求番号:B/049/イ
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