今月東映さんから健さん、そう高倉健さんの未パッケージ作品が三本リリースされました。
この作品ともう一本アクションっぽい作品は購入しておきましたがロマコメっぽい作品は私には性が合わないってのもあって二本だけの購入でしたが
今日はそのうちの一本「鬼検事」という作品を
1963年というと東映さんがギャング映画から任侠路線の金脈にその制作体制を変更しつつある時代でして
健さんもまだ着流しやくざが役柄として定着するかもっていう時代だったようですが
この作品ではやくざです。
それも父親が謹厳実直に法を遵守する検事さんでして、法を守り家族にも厳しく接する男のために子供時代から厳しく育てられかつ、仕事のためには家庭を顧みないとこから
父親に反発して父親とは真逆の世界のやくざに身を落とした息子に高倉健さんが扮し、いわゆる政財界を巻き込んだ疑獄事件を扱う鬼検事としてその首根っこに食らいついた山村聰さんですが
家には時限爆弾が届けられ奥さんが怪我しても家庭を守らない役
そんな時に3年の刑期を経て息子が沙婆に戻ってくる
組では大幹部として厚遇しようとするが、足をどうやら洗いたい健さん
そこで最後の仕事として与えられたのは実父検事の殺害指令
しかし他の組織にも並行依頼しているとのことで、目の前で実父を殺された健さんが
父親殺しの真相を探って父親が扱っていた疑獄事件を暴いていくというサスペンス作品
女優陣としては山村聰さんの同僚検事の娘として花園純子さん、健さんのバシタに岩崎加根子さん他沢たまきさんとが
そして悪党側には三島雅夫さんに小沢栄太郎、北龍二と悪党側の層が厚いのがこの作品のいいとこでしたが
三島雅夫さんの死があっけなかった
今井健二さんが新聞記者でいわゆる上からの下命によって疑獄事件のが記事を差し止められると言った悲哀を見せてくれるし
岩崎加根子さんも恋人のために自らの肉体を捧げて去っていくという女を・・・
そんな脚本を書いたのは村尾昭さん
意外な最後って言ったら失礼に当たるんですが法で裁けぬ悪は自らの手によって葬るっていう映画でしたねぇ
見せ場としてはクライマックスでのカーチェイスでしたか
見せ場としてはクライマックスでのカーチェイスでしたか
血は水よりも濃いっていう作品だった。
1963年製作、日本映画、東映作品
関川秀雄監督作品
出演:高倉健、今井健二、宮園純子、岩崎加根子、小沢栄太郎、松本克平、北竜二、沢たまき、清水道子、沢彰謙、安藤三男、河合絃司、浜田寅彦、荒木道子、三島雅夫、山村聡
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