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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

隣人X−疑惑の彼女−

2024-06-11 05:05:06 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
パリュスあや子が第14回小説現代長編新人賞を受賞した『隣人X』が原作
ここきて目がきつくてってのもあるけれど学生時代で一生分の本を読んでしまったからこの年になったら原作はもちろん未読です(笑
 
昨年の12月に公開された映画が6ヶ月の期間を経ての二時使用のDVD化ですけども配信は3月に解禁になってるのよね
ってもう配信もですがこの6ヶ月って言う業界の不文律が最近なし崩しになってるって言うのもある中である意味DVD化に関しては律儀な作品でしたが・・・
 
早速鑑賞しましたがイマイチピンってこないというかなんだろうピシッってしたとこのない作品だったかな
一応Xって宇宙人の難民の訳でそれが地球に来て人間に化てっていうか人間の姿をコピーして日常に紛れ込んだ宇宙人Xがどこで暮らしているのか誰もわからないって言うのが前提なんですが
一応宇宙人難民を扱っているのにSFものでもないと言う不思議な作品、だってコピーしちゃうんだから同じ人間が2人できるわけだけどコピーされた方は一体どうなるんやろ
そこいら全く説明不足でして
一王台湾からの留学生でおんなじ顔した奴が麻薬売買で逮捕されるっていうTVニュースがありましたが本編での台湾留学生にはXの印で有る三点のは黒子が明示されてなかったしで彼女は普通の苦学生だったのかな
でも好きになったミュージシャンには印がありましたよねコピー元の人間は何処にいる?

とかなり杜撰な作品ではあるのですが上野樹里さんに惚れてその父親がXではないかと
いわゆる週刊誌記者の林遣都が彼女に近づいてその父親を探っていくわけですが
そうしなければならない二つの事情を林遣都は抱えておりまして
一つは会社クビ寸前
さらに施設に入れた認知症の母親が施設使用料滞納で追い出され寸前という岐路にはたたされてて
それに乗っかって週刊誌も彼の記事で上野樹里の父親をXだって言うフェイク記事を出した関係で
林遣都の二つの悩みは解消されるものの・・・
 
それによって巻き起こる現在のマスメディアのあり方やSNSでの情報が散乱してる世の中を批判というか風刺してるような作りであったし
それによって家族愛を取り戻すことができるって言うお話にしておいたりというか
結局我々が抱えてる問題をギュウギュウに一本の映画に詰め込んだ作品でもあったようで

人がなんと言おうと、自分を信じて生きていけということがテーマだったのじゃないかな
っていうか上野樹里さんのあの印は・・・
っていうラストが利いていた作品だったかな

2023年製作、日本映画、「隣人X -疑惑の彼女−」製作委員会作品
熊澤尚人脚本・編集・監督作品
出演:上野樹里、林遣都、野村周平、ファン・ペイチャ、川瀬陽太、嶋田久作、バカリズム、原日出子、酒向芳

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