東映が自社番線のシスタームービー用に当時流行していた昭和歌謡曲をそのまんまタイトルにして
さらに当該歌手をゲスト出演させていわゆる風俗映画を稀代の軟派俳優梅宮辰夫という逸材がいたからこそ作れた作品で十数本作った後半の作品
っていうかこの作品から今まで梅宮野川由美子というコンビで薄幸ながらも負けじと生きかつ一方的に梅宮辰夫を愛する女を歌謡曲の歌詞さながらに演じてきた野川さんを外し
これまたそのような薄倖の女性像をまた違った意味で園美貌から男と生きる女を演じる新人中島ゆたかさんを得て新シリーズとして生まれ変わらせた作品
新人中島ゆたかさんはこの作品から“夜の歌謡シリーズ“の顔となり次回作「夜の歌謡シリーズ なみだ恋」から梅宮辰夫さんが外れることになり
数本作ったのちに消えていったシリーズでもあるようですね
今作の歌謡はピンカラトリオの大ヒット曲ということでピンカラトリオが出演してきているんですが
そこは芸人ですからコントもできるってことで歌手さんと違ってピンカラ三人組がドラマにあの泥臭さで絡んでくるのがちと鬱陶しい作品ではあるのですが
もう初手から賀川雪絵さんが中島ゆたかさんと梅宮辰夫さんとの餌食にかかる役所で
もうほとんどパンイチで演技されてる状態に比して
中島さんと梅宮さんとの濡れ場は中島さんのバストトップが映らない演出をされていたんですね
後半は渡辺やよいさんが毒牙にかかる役ですが今作では完全ノンヌードでしたねぇ
一途に梅宮を愛するが故にその果てに自らの肉体を散々外的要因日本汚されながらも
思いを通す女心の芯の強さ
そんな女を見せる顔立ちですよね一本筋が通ってる中島ゆたかさんが
この後このシリーズを背負って行かれるのも然りって言う作品でした
1973年製作、日本映画、東映作品
山口和彦監督作品
出演:梅宮辰夫、中島ゆたか、賀川雪絵、渡辺やよい、宮史郎、宮五郎、並木ひろし、荒木一郎、須賀不二男、角梨枝子、殿山泰司、葵三津子、水上千湧子、王祥齢、城恵美、章文栄、竹村清女、山田甲一、小甲登枝恵、青木卓司、小林稔侍、亀井和子、 木村修
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