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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

法廷遊戯

2024-06-20 05:05:00 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
この映画の一番の良いところは最近の日本映画がなんと一本の尺を二時間前後としてる中97分という短尺にまとめているところと
なんといっても杉咲花さんの突出した演技でしょうかねぇ
オープニングでのなんか意味深ではあるものの訳分からないままシーンが変わってしまったものが
こう言った形でエンディングで結実するとはねぇ
作劇術の素晴らしさですか
 
そして前半の主人公たちが繰り広げる”無辜ゲーム“
いわゆる法科大学の学生の擬似法廷ゲームを見せることで
彼らの劇中での立ち位置と法が抱えてる様々な矛盾や問題点をしっかりと我々に提示しておいての
リアル法廷劇の後半(公判)へのスムーズな展開の見事さ
全く問題無く映画の世界観に入っていけるのが
これまたよかったかな
 
そして現在と過去との時制のクロスオーバーの中で清義、馨そして鈴花たちの生い立ちに触れてそれぞれがどう犯罪に裁判に向き合っているのかって言うことまでしっかりと伝えるプロットの巧みさ
原作は未読ですが原作がいいのかな
 
そして法廷劇のセオリー通りに裁判が二転三転していくスリリングな展開には息つくしまがないものの
ここいらは完全に杉咲花さんの独擅場でしたねぇ
3人が3人とも過酷な子供時代を過ごしてきてるから
社会の仕組みというか法の及ばぬ世界に生きてきてイカに法は利用するべきものかって言うことを知り尽くしてのこの作品
そこで終わってると良かったけど
やっぱ世の中の常識がそれを許してくんないとこで終わらせることが・・・
すっきりと一気に見られる作品だった
 
2023年製作、日本映画、「法廷遊戯」製作委員会作品、東映配給
五⼗嵐律⼈原作、松⽥沙也脚本、深川栄洋監督作品
出演:永瀬廉、杉咲花、北村匠海、戸塚純貴、黒沢あすか、倉野章子、やべけんじ、タモト清嵐、柄本明、生瀬勝久、筒井道隆、大森南朋

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