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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ドント・スティール 強盗の果て

2023-12-16 05:05:37 | 洋画
新宿のミニシアター、シネマカリテの恒例企画興行<カリコレ2023>で上映された一本
まぁ邦題とジャケ写との乖離感が強いのでホラー作品なのかスリラーなのかこっちも迷う作品
ですがこのジャケット詐欺とまではいかないものの映画の中身とあながち間違ってはいなかった作品
 
金細工を生業とする老夫婦の家に金細工を盗もうと3人組の強盗団が押し入る。
この時の会話が面白い
9時に寝るんだが人間だから誤差があるとか言ってるうちにあかりが消えて老夫婦が寝静まった頃に侵入して金品を盗もうとするが、なんと逆にこの三人組工房に閉じ込められてしまう。そしてこの老夫婦には金細工の他に恐ろしい顔があったっていうお話のイタリア映画
 
最初オープニング子供が大人に追いかけられて逃げるものの最終的に追い詰められ盗品を返さずに逆に女の子がこの男を子供ながらに刺し殺すってシーンがあったんですが
この子供三人がそのまま大人になって強盗で活計を立てていたんですね
老夫婦の家に強盗に入った時は、コカインキメまくってたロベルトは銃突きつけたり老夫婦に暴力振るったりするけど、後の二人アリアンナとステファノは暴力止めようとしたりとなんかやることがチグハグ。そして工房に閉じ込められてから自分のこと人生を振り返って見せてくれますここいらちょっと長いかなって思わされるし、この振り返り人生がのちに生かされることなく終わってしまうんだから果たして必要だったのかどうか
単なる尺伸ばしだったような気もするがなぜに老夫婦は彼らの素性を知っていたのでしょうか・・・
 
っていうかそこからだんだんとこの老夫婦がサイコぶりを発揮し出していとも簡単に警官殺したりと本性を見せ始めてから
映画が俄然面白くなってきます
 
いちばんにロベルトが殺されて残ったアリアンナとステファノは老夫婦の餌食となる
なんとジュエリー細工用の小道具たちを使って生きたまま目をくり抜いて人形の目と交換しようってことで
映画ではなぜ老夫婦が目を抉り出して人形の目を移植するかの理由は明かしてはくれてませんでしたが
ってことで交換用の小道具を思い入れたっぷりに見せるものの肝心のグロシーンは皆無です
ここいらでグロを見せてくれてたらもっと面白かったものの
それを避けようとステファノは命をこれまた落とすし
なんと老夫婦の意外な子供までできてついにアリアンナは目を移植されてしまいます。

ある意味返り討ちサスペンスホラーということであの「ドント・ブリーズ 」にあやかってこの作品も「ドント・○○○」ってつけたんでしょうね
まぁ強盗たちが老夫婦に翻弄されて痛い目にあっていくとこを楽しむ作品だったようで
 
2022年製作、イタリア映画
ヴィンセント・リッキウト脚本・監督作品
出演:タニア・バンバチ、ジャンルカ・ヴァンヌッチ、ジュゼッペ・パンビエリ、ステファニア・カッシーニ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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こんにちは! (ヒロ之)
2024-07-20 15:16:54
本日はこちらに。

強盗に押し入ったら返り討ちに遭うというプロット自体はよくあるものでしたが、老夫婦の異常さが際立った作品ではありました。
目玉を移植するという実験は観ているこっちからしたら意味不明ではありますが(笑)、悪い事をしたらそれなりの罰が与えられるといった顛末が良かったようにも思えます。
爺さんよりも息子の方が優秀だったという事で、ブラックさが満ちたエンディングも変に印象として残りました。
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ヒロ之さん、こんばんは (morkohsonimap)
2024-07-21 01:50:50
コメントありがとうございます。
まぁあの名作「ドント・プリーズ」に寄せてきたような作品でしたが
ちょっと見はなんとなく逆ヴァージョンみたいですが
お呼びもつかない亜流ホラー作品でしょうか
まぁ亜流って一応は書いたもののこれはこれで意外性もあってホラーとしては楽しめる作品だったかな
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