![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/97/59091b4aaba686ab014a3210c2633683.jpg)
久々の韓国映画らしいヤクザ映画を見させてもらい
いや全く大満足の作品でした
平昌オリンピック直前、大規模開発に湧く韓国屈指のビーチリゾート地カンヌン(江陵)を舞台に、開発利権をめぐる男たちの熾烈な三つ巴いや警察とか入ると四つ巴の抗争劇を描いた韓国ノワールアクション
ここんとこ今月のレンタル作品も目新しいものもなく50年も前に作られてた東映任侠映画を見てましたが
韓国のヤクザは仁義も義理もへったくれもないんですねぇ
そんな中カンヌンをシマとして治めていた組織のナンバー2のキルソクは、決して暴力に頼ることなく秩序と義理を重んじ、地元警察とも仲良くして、そのカリスマ性でカンヌンに安定をもたらしてきていた。
そんな彼の前に、巨大なリゾート開発の利権を狙う新たな勢力が現れる
その男は目的のためならば手段を選ばないミンソクという非情のヤクザ
オープニングでは人肉を食らって難破船で生き残るくらい己しか無い男
この男目的のためなら手段を選ばずにキルソクの親分からナンバー3まで命を取って
ついに警察をも巻き込みキルソクまで深傷を負わせる
この映画の特徴としてはヤクザなのに一切銃器を使わずにナイフで滅多刺しにして殺していくという作品
ナイフの肉を刺すSEがじつに効果的に見てるこっちの五感を嫌な感じに刺激する
ナイフ、鉄パイプ、バットや木材と一切跳び道具なしっていうのが気持ちがいい
ってか警察まで誰も拳銃を使わんし
この徹底ぶりが素晴らしい効果をあげてる
まぁ韓国映画は好きで見るんだけど俳優さんの顔と名前が覚えられなくてねぇ
ってまぁ覚える気がないのも事実ですが
非暴力で街を仕切ってきたキルソクを演じてるユ・オソンの抑えた演技も素晴らしいが
敵対する新興ヤクザで街を乗っ取ろうとするミンソクを演じてるチャン・ヒョクの狂気の演技が映画を支えてるんですねぇ
いや久しぶりに愉しい韓国映画を見させてもらいました。
2021年製作、韓国映画(日本公開作品)
ユン・ヨンビン脚本・監督作品
出演:ユ・オソン、チャン・ヒョク、パク・ソングン、オ・デファン、イ・ヒョンギュン、シン・スンファン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/7f/8aee9a36d14ebd30801baf69a9957af6.jpg)
迷わず何かの賞はあげたくはなるチャン・ヒョクの卑劣で外道な演技が素晴らし過ぎました。
上も下も関係なく組織内部を荒らしてまで上り詰めようとする凶暴さと、あの強烈な目力に『ブラックレイン』の松田優作さんの姿を思い浮かべてしまいました。
警察さえも拳銃使わさない徹底したナイフ演出が光る作品でしたねえ。
いや実に楽しめた作品でした。
チャン・ヒョクの悪党ぶりが堂に行っててもう身の毛がよだってしまいました
対比的なユ・オソンの静の演技も良かったですよね
銃器を誰にも使わせなかった演出は見事でしたねぇ
絶対警官として使う部分があったのにねぇ
韓国映画の今度は「警官の血」でしょうか佐々木譲原作ですけども