1年生の時はBオーケストラ、2年生の時はAオー
ケストラ、3年生になってSオーケストラへ、そし
て4年生もSオーケストラ。
大学で4年に渡り、様々な指揮者の先生のご指導
の下、オーケストラを学んできました。
娘たち4年生にとって、学生最後となるSオーケス
トラ定期演奏会が先日行われました。
東京芸術劇場にて、指揮は、高関健先生。
曲目は、
M.ラヴェル : スペイン狂詩曲
M.ラヴェル : ピアノ協奏曲 ト長調
H.ベルリオーズ : 幻想交響詩 作品14
満席でした。
一般席は早い段階でソルドアウトとなっていたそ
うです。
出演者の家族は家族席を頂けるので、8席分頂い
て、家族、友人と一緒に鑑賞しました。
高校2年生で初めてオーケストラを学び始めた娘
は、かなりのスロースターター。
音高を受験しようとする子であれば、すでにジュ
ニアオーケストラで基礎は学んでいます。
2年生で音高に編入した娘は相当に後れを取って
おり、オーケストラのことなど何も知らないまっ
さらな状態で、すでにある程度出来上がっている
音高のオーケストラに初参加したのでした。
それから6年、少しは成長したのでしょうか。
この6年、娘が乗っているオーケストラを観賞す
るたび、これっぽちも贔屓目なしで娘の演奏姿を
見て来ました。
これまで、1度たりとも褒めたことはなく、毎回
ダメ出しをし続けて来ました。
今回も、前日に娘はこう言いました。
「もうこれが大学で最後のオケだけど、まだまだ
全然だめだ。 明日もママにダメ出しされる。」
私は全くの素人で、ヴァイオリンの演奏技術や音
楽的なことに偉そうなことを言える立場にはあり
ませんが、娘のことは幼稚園の年中組の時に初め
てヴァイオリンを習い始めてからというもの、す
べてのレッスンに同行し、ずっと娘の成長を見続
けて来ました。
だから、ある一定の範囲内で、娘にはずけずけ思
ったことを言いますし、娘の方でもそれを求めて
来ますし、素直に受け止めてもくれます。
今回、学生最後のオーケストラを観賞して、私は
初めてダメ出しをしませんでした。
最後くらい褒めてあげよう! などという安易な
思いではありません。
本当に、初めて、オーケストラの1員らしい姿を
見せてくれたからです。
いつも前の方の良い位置に座らせていただきなが
ら、お粗末なボーイング、演奏姿勢を見せていた
娘がようやく恥ずかしくない姿を見せてくれまし
た。
なぜか、感傷的なものはまったく湧いてきません
でした。
あれ? 馴染んでる? うん、うん、馴染んでる!
あー、やっとオーケストラの人になった!
と思いました。
とても安堵しました。
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