運命線
2008-09-10 | 詩
連続された光景は夜光虫だろうか
魂の色は何色だろう
出来るなら
哀しみの青
もしくは
虚構の灰色が好みなのさ
薄暗くなる頃合
一杯の酒を求めて街の界隈で路に迷い
馬鹿げた話さ
カーナビくらいつけとけよ
そう云った君だって
車の窓から吐いていたじゃないか
波止場でサイドブレーキを引き
赤いウィンストンに灯を点けた
爺様が好きだった洋煙だ
豪華客船は見事にライトアップされ
買い込んだワインの瓶をらっぱ飲みした
お前さ
友人が呟く
馬鹿じゃないの?
なんで十六本も買うのさ、ワイン。
だって
誕生日割引15%だってソムリエが云ってたからさ。
だからって、買いすぎだろう?
僕はコルクを抜くのに少々手間取った
だからって飲めないじゃん、こんなに。
別に。
別に今日全部空けなくてもいいだろ?
友人は皮肉に微笑む
明日、お前仕事ないんだろ?
馬鹿はあんただ。
友人に毒ずいて3本目を空けた
毛布あるか?寒いんだ。このまま寝たら凍死するぜ、確実に。
一枚しか積んでないよ。
友人は親指と人差し指で煙草をつまみながら
携帯電話を取り出した
誰にかけてんのさ?
彼は微笑んだ
メリー・ルーに、サ。
誰だいそれ?
知らないの?酔いがまわったら彼女に電話するんだ
僕はコルクを窓から海に放り投げた。
知らない。メリー・ルーなんて。会った事もない。
実はさ。
俺も初めてかけるんだ。
ステレオからコシ・ミハルが歌っている。
「そして 娘の手のひらには
いくら探しても
運命線が見つからない」
友人は電話を悪戯している
僕は自分の運命線を探しあぐねた
ね、どれが運命線なのさ?
知るわけないだろう、俺が。
メリー・ルーに繋がらない電話
友人は軽く舌打ちした
魂の色は何色だろう
出来るなら
哀しみの青
もしくは
虚構の灰色が好みなのさ
薄暗くなる頃合
一杯の酒を求めて街の界隈で路に迷い
馬鹿げた話さ
カーナビくらいつけとけよ
そう云った君だって
車の窓から吐いていたじゃないか
波止場でサイドブレーキを引き
赤いウィンストンに灯を点けた
爺様が好きだった洋煙だ
豪華客船は見事にライトアップされ
買い込んだワインの瓶をらっぱ飲みした
お前さ
友人が呟く
馬鹿じゃないの?
なんで十六本も買うのさ、ワイン。
だって
誕生日割引15%だってソムリエが云ってたからさ。
だからって、買いすぎだろう?
僕はコルクを抜くのに少々手間取った
だからって飲めないじゃん、こんなに。
別に。
別に今日全部空けなくてもいいだろ?
友人は皮肉に微笑む
明日、お前仕事ないんだろ?
馬鹿はあんただ。
友人に毒ずいて3本目を空けた
毛布あるか?寒いんだ。このまま寝たら凍死するぜ、確実に。
一枚しか積んでないよ。
友人は親指と人差し指で煙草をつまみながら
携帯電話を取り出した
誰にかけてんのさ?
彼は微笑んだ
メリー・ルーに、サ。
誰だいそれ?
知らないの?酔いがまわったら彼女に電話するんだ
僕はコルクを窓から海に放り投げた。
知らない。メリー・ルーなんて。会った事もない。
実はさ。
俺も初めてかけるんだ。
ステレオからコシ・ミハルが歌っている。
「そして 娘の手のひらには
いくら探しても
運命線が見つからない」
友人は電話を悪戯している
僕は自分の運命線を探しあぐねた
ね、どれが運命線なのさ?
知るわけないだろう、俺が。
メリー・ルーに繋がらない電話
友人は軽く舌打ちした