にゃんこのヨガ的生き方

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『ボヘミアン・ラプソディ』

2018-12-08 09:42:11 | 映画・ドラマ
ボヘミアン・ラプソディを観てきました。

私が10代の頃、Queenは絶頂期でした。私はフレディの胸毛と、すぐに上半身を見せるところがどうにも苦手でした。Bicycle Raceだったと思いますが、上半身裸のねーちゃんが自転車にまたがってステージに出てくるような演出も気持ちが悪かった。彼らの音楽はと言えば、クラッシックの要素を取り入れているのを(軟弱だ)と思い、聴こうともしませんでした(もっと尖った音楽が好きでした)。

ファンでもないのに映画を観に行ったのは、評判がいいので単純に映画として観てみたいと思ったからです。

観に行ったのが週中日。今日で4日目。私の頭の中は今でもQueenでいっぱいです。とにかく泣けました。涙と鼻水でぐしゅぐしゅになりながら、何度も嗚咽をこらえました。

なぜあんなに泣けたのか。

自分の出自への劣等感。
性的少数者である自分。
家族、特に父親との確執。
メンバーとのぶつかり合い。
どうしようもない孤独感。
音楽への熱情。
生への渇望と死への恐れ、諦念。

彼らの曲がかかる際に訳が字幕で流れるのですが、それがまた切ない(特にボヘミアン・ラプソディ)。まるでフレディ自身が将来自分に起こることを予期していたようにも思えます。私たちはフレディがとうにこの世にいないことを知りながら映画を見ている。彼の生と死を思う。だからこそ泣けるのでしょう。もしフレディが今でも生きているのなら、ここまでの感動はないでしょう。それを計算に入れてこの映画は作られているのです。この映画はドキュメンタリーではありません。映画です。とてもよくできた映画です。

We will rock youやRadio Ga Gaを聴くと気が満ち満ちてきます。Bohemian Rhapsody、The show must go on、Who wants to live foreverは出色。Rockというカテゴリではくくれませんね。

フレディは猫を愛していたようで、映画にはたくさんの猫たちが登場します。猫たちを捉えるカメラワークがまたよい。もう一度観に行きたいと思っています。

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