ブログで『脳外科医 竹田くん』という4コマ漫画の連載があるんだそうです。
知っていましたか?
これですね。
脳外科医 竹田くん
あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語
私は、d-マガジンのこの記事で読んではじめて知りました。
引用します。
FLASH 3月12日号
医療事故を8件起こした「赤穂市民病院」
漫画『脳外科医 竹田くん』モデルの脳外科医が
転職先でも“裁判沙汰”報道――
現役医師たちの衝撃座談会 「こんな医師が〝ヤブい〟」!
手術ミス連発であだ名は“殺人鬼”
あなたの主治医も「竹田くん」かも!
'23年1月に「はてなブログ」で連載が始まった4コマ漫画『脳外科医 竹田くん』。
赤池市という架空の町にある市民病院に赴任してきた竹田くんだが、手術を受けた患者は後遺症に苦しみ、死亡事故も発生する。その描写が、'19年から兵庫県の赤穂市民病院で立て続けに起きた医療事故と酷似している――。
ネット上でそう話題になると、地元紙「赤穂民報」も登場人物の名前や顔立ちも実在する関係者を連想させるものであることを報じた。
軽微な脳腫瘍があった患者が、竹田くんの執刀の後、死亡。赤穂市民病院で'20年2月に起きた医療事故が連想される 『脳外科医 竹田くん』製作委員会
今年2月、竹田くんのモデルとされる40代の男性医師が、赤穂市民病院を依願退職後に勤務していた大阪府内の病院でも患者を死亡させ、遺族から民事訴訟を起こされたことを「赤穂民報」が続報。
千種川対岸から赤穂市民病院を望む。'23年10月には、男性医師が上司だった前院長や科長、 赤穂市を提訴するなど、現在も余波は続いている。
(つづく)
【解説】
この恐怖の脳外科医竹田くんですが、気になったので調べてみました。
脳外科医竹田くん、セカンドシーズン開幕
どんなホラーよりも怖い
赤穂市民病院の広報誌に竹田くんのモデルとなった医師の顔写真と実名が載っています。
問題の4コマ漫画を読んでもらうと分かるのですが、この脳外科医竹田くん、とんでもない医者です。
腕はなく手術が下手なくせに、手術をやりたがる。
手術の失敗をなんとかごまかして家族を黙らせ、後遺症の残った患者を転院させる。
なんでこんな医者が医師免許停止処分を受けないのか不思議です。
不思議といえば、赤穂市民病院で脳外科にこの医師を受け入れた脳外科の古荒科長です。
普通なら、温情あふれる後輩思いのいい上司なのですが、竹田くんの手術ミスの尻拭いばかりして、手術をやり続けさせるのです。
結局は、院長から手術禁止のお達しがでるのですが、竹田くんは、手術ミスの責任を古荒科長に被せる作戦をたて、なかば成功してしまうのです。
私は、4コマ漫画を読んで、そら恐ろしく感じました。
竹田くんは確かに異常です。
サイコパスと言っていいでしょう。
すぐに医師免許を剥奪するべきです。
でも、それ以上に問題なのは、そのような医師に手術を続けるのをとめられなかった古荒科長と、病院の管理部門です。
院長・事務長をはじめとする管理部門は、問題が発覚したあとも、事件の隠ぺいをはかったふしがあります。
こういう問題は、日本の他の病院でも起こる可能性は高いです。
必然的に、患者は、そういうハズレの医者に当たることがあるのです。
目の前に問題の医者がいて、患者に不利益を起こす可能性が高いなら、医者の上司や病院の管理部門は、問題を正面から取り上げて、適切に指導すべきでしょう。
問題の医師をやめさせればいいというものではないはずです。
病院をかわった問題医師は、赴任先の病院でまた問題を起こします。
実際に、竹田くんのモデルの医師がそうしたように。
獅子風蓮