「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

見える県政、情報公開全国1位?

2009-07-17 23:42:00 | 川勝知事公約寸評
「静岡県の情報公開度を4年以内に全国1位にします。」
これは、マニュフェストの「見える県政を実現します」という中の具体策の一つとして公約されているものだ。

ところが今日付けの静岡県広報(第2105号)で発表された監査委員監査に対する県の措置状況(回答)は、

【改善または検討を要する事項】(←監査委員指摘事項)
6 県民に対する情報公開と説明責任について
県は、訴訟への影響等を考慮したため公表が困難だったと釈明しているが、空港建設の重要性や開港延期の影響の大きさなどを考慮すれば、より早く、十分な情報を公開し、県民に対する説明責任を果たすべきであった。

【改善状況または検討結果】(←県知事部局回答)
地権者との話し合いによる解決を優先するとした判断は、当時としては、やむを得ないものであったが、現行の情報公開条例の下で、個人情報の保護と県民への情報公開を踏まえ、より一層、迅速、かつ、的確な情報提供、説明に努めます。

と、何ら説明責任も果たされていない。
恐るべき欺瞞である。
回答はこのほか、測量ミスの原因となった航空レーザー測量の問題などについての改善始め5項目にわたり行われているが、いずれも木で鼻をくくったような回答である。

さすがに同じ県の組織とはいえここまで小ばかにされては立つ瀬がない代表監査委員は読売新聞の取材に「『地権者との交渉方法は間違っていない』と相変わらず主張しており、反省していない。『特殊な条件下であれば情報公開しない』という姿勢も理解できない。全然体質は変わっていない」(読売新聞2009.7.17)などと反発。

一方で県は「地権者との交渉が最優先され、交渉で解決されると判断した場合などは今後も公表しない」(同)とする岩崎富夫空港部長代理を今日付けで部長に昇格させるなど川勝新体制でも石川流の詭弁と隠蔽の体質を全面支持。

これほど言ってることとやってることが違う言行不一致は、親分石川嘉延をも凌駕するかもしれない。恐るべし川勝平太。
かくして、今日も搭乗率保証でJALに支払われる額が百数十万円増え、出血は止まらずじまい。俺の金じゃない、静岡県民の税金だろ、という、いずれ長野に帰る川勝の内心の声がもれ聞こえるようだ。