「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

ハコモノ「東部CC」建設推進明言、早くも公約骨抜き。転がされたダメ勝

2009-07-27 19:37:00 | 川勝知事公約寸評
「ハコモノ建設計画は白紙とし1年以内に必要性をゼロベースで見直します。そのために、県民目線でハコモノの費用対効果をチェックします。」
マニュフェストでこのように公約した川勝。

今日の県議会では態度一転、沼津駅北に計画されている会議場と展示イベント施設などからなる複合施設「東部コンベンションセンター」の整備事業について、「多様で先進的な人、もの、情報の交流機能が高まる」などとして評価した上で、事業の推進に努めてまいると明言した。
まさに師匠譲りの「うそも方便」「君子豹変す」だ。
さらに、
「県民が傍聴する中で第3者の専門家による『事業仕分け』を2年以内に完全実施し、「廃止、民間への委託、内容の見直し、継続」の評価を公開します。」という公約についても、公明党県議からの新規の事業はやらないということかとの核心を突いた再質問に、
「新規の事業はまず事業をやって、その上で(第3者機関に)お諮りしたい」
と、新規事業は除外という骨抜きを早くも露呈。
これを空港事業で例えれば、まず建設して開港してからお諮りしたいというようなもので、これでは何の歯止めにもならない。

加えて、その空港事業に関して、先日なされた行政監査への反省のない回答http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/433.htmlについて評価を聞かれ、空港部長に答弁させ川勝知事体制として是の姿勢を示し、役人と二人三脚の「チーム川勝」(知事に質問しているのに部長が答弁しているが、部長の答弁は知事の認識と同じと考えていいかとの質問に、これは「チーム川勝」という形での答弁、として肯定した)をアピール。
前将軍様ご寵愛の劇団SPAC(舞台件p)も東海道件p街道の重要な核だとして引き続きの支援を早くも明言。

「日本に今、官僚主導の政治をやめるという風が吹いている。その風を静岡から起こす。」との街頭での訴えは何だったのか。
政治・行政能力の欠如という足元を見られ完全に役人に転がされている。
当選し、一つの象徴的公約を達成するや官僚の上に乗って無為に時を過ごし役人任せだった青島都政を思い出す。
川勝県政にあっては、その達成が夏季限定で小学生に県立美術館を無料開放しただけということにならなければよいのだが。