まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【言語の再生】高柳重信・天才さくらまや・サブカル俳句・・MY BIRTHDAYに思うこと/新俳句入門(31)

2017-12-12 19:17:08 | 新俳句入門

船焼き捨てし/船長は//泳ぐかな   高柳重信  *3行目の空間は、21世紀の新たな言語表現の在処を指し示す。  

今日は何と私の誕生日である。何歳になったか・・などとても言えたものではない。元々自分の誕生日にあまり関心は無かったのだが、こうも人生が押し詰まって来ると多少は気になり始めることになる。私は高齢単身者の部類に入るのだろう。父も母もすでにこの世にいないのだから、自分が高齢者であろうが単身者であろうが全く無関係である。もちろん、子どもも存在しない。後は自分のヒトゲノムをどう処理してゆくかである。さて、最近嵌っているカラオケバトルやその亜流のTV番組がある。私はその草創期の1970年代世代だが、ここに来てカラオケ文化は国境を越えて、全世界に拡大している。21世紀を迎え、カラオケの世界には我々一般人の中から新種の【天才】たちが出現している。カラオケとは空(カラ)・オーケストラ(オケ)の融合によって生まれた造語である。考えてみると、この存在形態は何とも凄いことである。芭蕉らが和歌の七七を切り捨て、連歌の発句を自立した言語表現として甦らせた発想とどこか似ている。否、酷似していると言うべきだろう。芭蕉らによる五七五の《17音》としての【】の再構成と、現代のカラオケ文化における【カラオケマシン】という歌唱の《》の定式(物質)化は、凄まじいまでの親近性を持つ。こんなことを考えるのは私だけなのだろうか。・・・《続く》

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さくらまやカバー 『涙そうそう』 流れるようなパーフェクトな歌唱は天才のもの
さくらまや 『浜の恋女房』 オリジナル曲  
                                *
天才に何を言っても無駄なこと。TBSの【音楽チャンプ】で審査員の一人『演歌歌手がポップスを歌っているだけ。何を表現したいのか伝わって来ない。』『ナルホド』・・とやり合ったらしいが、勝負にならない。後は、この審査員を含む我々凡才が何を学ぶかだ。・・彼女の言語(自己)表出は、あくまでも《型》に乗っ取ったものだということである。まず自我ありきではなく、自我を超えた《型》による自我の再生である。
 
 

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【型を学ぶ】言えなかった言葉・・短いから聞いておくれ/J-POP論・POP詩の宇宙

2017-12-11 04:34:55 | J-POP論/POP詩の宇宙
*いまも昔も天才!さくらまや付/タイトルは『歌うたいのバラッド』より
今夜のテレビ朝日系【音楽チャンプ】は面白かった。前回は、中高生特集の【制服チャンプ】と題され、徳島の高三女子が優勝した。おそらく彼女はヒモ付で、デビュー前のプロモのための出演だったのだろう。声質は『旅立ちの日に』の川嶋あいばりの繊細さで、10年前との違いを表現するのにも適していた。つまり、その繊細さをさらに極めた世界を引き寄せるということである。居並ぶ審査員も、その辺りを鋭く嗅ぎ分けたに違いない。さて、今回は年齢不問の一般公募によるものだったが、テレビ東京のすでに《国民的番組》として定着した【カラオケバトル】に比べると、マシンによる音程など技術面に加えて総合的な《表現力》に関しての人的評価が加わるだけに面白味があった。ただ、いかんせん出場者の層が薄い分低レベルだった。この番組の戦略も、カラオケバトルの全国的なカラオケ文化をフォローするようなスケール感はなく、出て来た範囲での順位付けに止まることになる。今夜も、決勝に残った2人の色分けが明白で、結果優勝した23才のアルバイト先のレストランやストリートで歌う女性も、よくある出演に至るストーリーを散りばめながらも、カラオケバトルなら98点には達しないレベルだった。一番の注目は、相手の21歳の男子学生の方だった。歌い口が音程無視のフリーキーで、マシンは最低点を更新しながら、審査員の表現力評価は最高というものだった。予選の『歌うたいのバラッド』の《語り》は上手く嵌ったが、決勝の『ファーストラブ』は選曲(戦略)ミスでマシンの最低評価を更新したのに加えて、人的評価もイマイチでだった。結局、両者共にこの番組の戦略にうまく使われたなあというのが感想だった。・・・《続く》
 
さくらまや 『涙そうそう』  同番組※
  〃    『大漁まつり』  10歳でデビュー!
   〃  『大漁まつり』  2009
   〃  『大阪しぐれ』  2016
   〃  『圭子の夢は夜ひらく』 2016
   〃  『残酷な天使のテーゼ
 
 ※私がこの番組を初めて観たのは、今秋に入ってからなので、この事件は知らなかった。辛口審査員の菅井英典と生意気だ・・ナルホドなどとやり合ったらしい。どうせ、ヤラセなのだろうが・・何を言われようが元天才は今も天才ということ。審査員はしょせん審査員でしかない。この歌いぶりを聴いて、相手のMAY-Jよりずっと心地良い。今度は演歌ではなく、J-POPで勝負して欲しい。彼女は、現在19歳の大学1年生で歌える弁護士志望、演歌は休業中とのこと。演歌という【型】をもはや超えたのかもしれない。もうプロが嫌なら、ただのカラオケおたくでも良いのでは・・。
 
 

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まさかの白さ/新雑句雑感(261)~プロローグ5の終わり

2017-12-09 23:44:52 | 新雑句雑感

レノン忌のまったりデート終らない  ジョン・レノン忌の怒りと違ふ白さあり  イマジン忌ネット社会は過去のもの  レノン忌の全き絶望続きをり  レノン忌の海辺を歩いてゐたりけり  英霊の死は不可知とすレノンの忌  二十世紀のまさかの白さレノンの忌  レノン忌やスーパーマンとは俺のこと  レノン忌や恋愛不能症候群  レノン忌の善人な面往生す  レノン忌の食品スーパー休業す  レノン忌の未知との遭遇いつまでか  レノン忌のデータベースは闇ばかり  レノン忌の「武器よさらば」在庫あり  スーパームーンの四日後レノン忌の青空  レノン忌の受胎告知を押し通す  渋谷にも青の洞窟レノンの忌  

「ジョンレノン」の画像検索結果    


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真闇/新雑句雑感(260)~プロローグ5の終わり

2017-12-09 11:49:48 | 新雑句雑感

十二月八日に続く真闇あり  西村慎吾の兵とは誰か開戦日(政界きっての軍国主義者)  開戦日兜太と龍太もういらぬ(所属結社を脱走)  開戦日亡父も毒ガス吸っていた(中国北部戦線に従軍)  開戦忌怪傑ハリマオ生きている  日野照正(ひのてる)の滞米30年開戦忌  イマジンは無かったことに開戦忌  ホームレス道の駅にも開戦忌  足一本腕一本の日々開戦忌(水木しげるさん死去)  救世軍は祈りの坩堝開戦忌  金子兜太ただ不真面目なだけ開戦忌  トンネルを抜ければ沖縄開戦忌(本土決戦の捨て石)    

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ジェダイの帰還/新雑句雑感(259)~プロローグ5の終わり

2017-12-08 20:29:46 | 新雑句雑感

母の無き一本の空洞開戦忌  戦争を知らぬと言えど開戦日  アポロ計画それ見たことか開戦忌  十二月八日の誰か私を知らないか  十二月八日のパチンコ玉の無音なり  どうしても出来ぬ改憲開戦忌  スターウォーズ「ジェダイの帰還」開戦日(フジ関西系)  開戦忌田中・イチロー・ダルビッシュ  虐殺と言ふならこちら開戦日  分断と格差真珠湾攻撃消してゆく  真珠湾攻撃の日の死が三つ(富岡八幡宮)  西村真吾の兵とは誰か開戦日  開戦の日の大脱走といふ映画    

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