まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【座の文芸】無結社の寂しさ!出身地の有名結社に1年限定入会へ/新俳句入門(32)

2017-12-18 04:54:42 | 新俳句入門

*21世紀の新しい定型言語とは?汎世界的な《カラオケ文化》の新展開に大注目!

俳句を単独者として作り続けるのは寂しさの限りである。俳句は【座の文芸】という言い方があるが、本質はそういうことかもしれない。俳句はあまりにも短い。元々、連歌の発句に始まり、短詩としての歴史は短い。明治期に子規・虚子らによって写実主義を標榜する【近代俳句】は《有季定型》と《結社主義》のイデオロギーによって個体表現による【短詩】の芽を摘まれ、かろうじて碧悟東・井泉水らによって【自由律】【無季】の修正が加えられた。しかし、彼らも結社共同体は手放せず、俳句形式の《個》による文学表現としての自立性は遂に現出来なかった。時は過ぎ去り、現在は21世紀の10年代の後半である。文学一般の普遍性自体が喪失し、俳句そのものがは教科書(芭蕉・子規・虚子)の俳句以上でも以下でもない没我的なものに成り下がってしまった。・・話が逸れてしまったが、私にとって【俳句】とは、依然としていずれかの結社の主宰者に選をもらい、特選・巻頭→新人賞・結社賞と敷かれたレールを走ることであった。そうやって、この4年にわたって【俳句再入門】を果たして来た。しかし、それ以前にブログというSNSの中のアナログ(手作業)性の例外的に高い場所で俳句的な日常を営んで来た。この点を忘れないようにしたい。そこからすでに見えているものは絶対に手放せない。・・・《続く》

「水原秋桜子 俳句」の画像検索結果

*虚子のホトトギスを脱した水原秋桜子によって結成された【馬酔木】が母体となり、定型表現に主体(自我)を導入する、真の近代文学の一ジャンルとしての【俳句形式】を生み出した。

 

2010年代後半の脅威的な表現形態が出現した!その名は【カラオケバトル】・・次々と現れる10代の天才たち。俳句形式をはるかに凌駕する新たな【定型表現と】して見逃せない!

http://www.dailymotion.com/ee74958e-d18c-451f-8955-3df3a85a38d6


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アダムとイヴの日々/新雑句雑感(264)~プロローグ5の終わり

2017-12-18 01:45:08 | 新雑句雑感

キリストと呼ばれ白菜熱持てり  1/2カット白菜人の世は  熟年離婚三度目白菜積まれをり  二十一世紀俳句危うし白菜揉む  白菜刻む俺はやっぱり人間だった  白菜売食品スーパー獄と化す  受洗後の誰か白菜いらんかね  白菜にゲッセマネの夜の嘆きあり  白菜の孤高のあをさ見てをりぬ  白菜のかく雄弁に死を語る  白菜に刃を入れしこといまだ無し  白菜や藍より青くといふドラマ  白菜を漬けよアダムとイヴの日々  ザク切りの白菜母を恋しと言え  白菜を洗ふ天皇不在の世  再臨はいつか白菜漬け始む  

イメージ 1    


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インナートリップ/新雑句雑感(263)~プロローグ5の終わり

2017-12-17 03:57:45 | 新雑句雑感

カラオケバトルU(アンダー)-18冬の鵙  手造りの板で弾かれ冬の鵙  枝先の海へとつづく冬の鵙  地上には神すでに無く冬の鵙  シーサーをまさかの友に冬の鵙  インナートリップここまで冬の鵙に遭う  キャンセルの抜歯遠のく冬の鵙  大聖人はひとりにあらず冬の鵙  冬鵙のひと鳴き平成の世が終る(2019年4月30日)  東京はニューイスラエル冬の鵙  冬の鵙母在りし日の青さ満つ  生き急ぐこと七十余年冬の鵙(永遠の戦後)  脱北の巨大船団冬の鵙  廃木に耳そば立てて冬の鵙  冬鵙の食の体系探求す  止血剤注射の合図冬の鵙  冬鵙鳴くスカイツリーは越えられぬ  

「インナートリップ 雑誌」の画像検索結果      

【注】私は霊友会の信者ではありません。


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産むというおそろしきこと青山河 寺井谷子/一句観賞

2017-12-16 04:30:13 | エッセー・評論
産むというおそろしきこと青山河   寺井谷子
作者は北九州市小倉在住の人。俳句結社「自鳴鐘」主宰(父母より継承し、3代目)である。実は、昨日、私も福岡県人(東京在住)の気安さから見本誌を送っていただいた。早速、最新号の掲載作を読ませていただく前に、ネット上で代表50句を拝読した。その中で、掲句がいちばん最初に目に留まった。女性であるのみならず、人間として何事かをこの世に『産む』ことのリアルさが、『おそろしきこと』と言うまでに緊迫感をもって作者の眼前に訪れたのだろう。その体験のどうにもならぬ切迫感を大きく包み込むように存在しているのが【青山河】なのだろうか。これは、単なる季語の付け合せではなく、逆に言えば、この何物かを自らが産み出す【おそろしさ】の体感を、【青山河】がどうしようもなく際立たせる。作者は、その《産む》ということの恐ろしいまでの異和感を、【青山河】なる外部の取りとめの無い空間に解消させることなく、おのれの肉体感覚の奥深く留め置いたに違いない。青山河の《青》は、そのことを雄弁に物語っている。・・・《続く》
 
 
 

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カクテルバー/新雑句雑感(262)~プロローグ5の終わり

2017-12-14 15:30:01 | 新雑句雑感

義士の日のこれより空の暮れなずむ(12月14日)  大谷翔平の2億6600万討入日(本来は5年100億)  義士の日の革命いまも成就せず  義士の日の神の栄光偏在す  義士の日の見様見真似の血の滾り  義士の日のカクテルバーに死者の群れ  義士の日の俳句凡俗の極みなり  義士の日の亡者に金子兜太の名  酔い潰れ義士の日またも不発なり  義士の日の全てがゼロの化学式  義士の日を特攻の日と言ふなかれ  義士の日のついに上杉動かざる  義士の日の経産省前テント村  義士の日の抹香臭き空一つ  昨日ジェンキンスさんが死んだ義士の日か  義士の日のスカイツリーといふ異物  義士の日の真青なだけの空と海  義士の日のイスラム法の成就せり  義士の日の徴兵忌避を良しとせり  義士の日のプレバトいかがなものか

「討ち入り」の画像検索結果

 


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