そうそう。
金曜日の夕方、子供たちに囲まれたスーツ姿の青年と、すれ違った。
先生かな。
家庭訪問の時期だから、先生もこんな風に街を歩くんだな、と、思った瞬間、彼が、元気よく、
こんにちわー!
と、言った。
メガネの奥のクリッとした目を見たら、長男の友達だった。
教育実習なんですよー!五年生の!
聞けば、末っ子の隣のクラス!
なんだあ。
しかし、あなたが先生を取り囲む立場だったのは、つい最近の事なのに!
あああ。びっくりした!
彼は、彼で、末っ子君が五年!?
と、びっくりしていた。
そういえば、末っ子の家庭訪問に来た担任の先生もずいぶん若かった。
最近は、先生も若いんだなぁと思ったら、私がいい年なんだな。
先生早く!
彼は、子供たちに呼ばれて、
じゃ。また。
と、いい顔をして、行ってしまった。
後ろ姿が本当に立派に先生だった。
みんな素敵になっちゃうなあ。