飛行機の隣の席のスペイン語のマダムが、なんだか気があった。
マダムは食事のときに、ワインとオレンジジュースを混ぜていた。
サングリア!
と、わたしが言ったら、わたしの分もワインをもらってくれたので
わたしも真似して、オレンジジュースを混ぜた。
いいねいいね
といいながら、なぜか、マダムはピーナッツも自分のサングリアに入れてみせて、大笑い。
そして、
サリュー!
乾杯した。
一緒にああでもない、こうでもないと入国カードを書いた。
本が、棚に入ってるからとってと頼まれて手を貸した。
マダムの読んでいる本は、
7日でできるドイツ語
スペイン語でドイツ語を
教えてくれた。
窓から素晴らしい日の出が見えたのを教えてあげたら、はやく写真を撮りなさい!と、興奮なさって、
オイ!オイ!
と、何回も言っていた。
スペイン語の、ワォ!みたいなもんなのか。
手の甲に浮き出た血管を見るとけっこうお年なんだと思う。
彼女の話すスペイン語は、ゆっくりで、わからないけどわかりそうな気になるから、ありがたい。
でも、やっぱり、
もう、そろそろ、到着という頃に、窓の外を指さして、何かを説明してくれた。全然わからない。
ああ、もう少し、言葉のお勉強しませうか。