朝の忙しい時間に、末っ子が、
ママ!大変だあ!
と、叫ぶ。
ズボンのお尻が破けちゃってる!
他に履くズボンがない!縫ってくれ!
お弁当3つと、朝ごはん同時製作中の我が身である。
大丈夫!
お尻は、付き出さなきゃ人にはわからない!キミ、最近痩せたから、大丈夫!!
わたしは、ひたすら励ましながら、手を動かす。末っ子の方なんて見る余裕はない。
ワーワー事を片付けて、ふと見ると、末っ子が、自分で縫っている。
行ってきます。
の、前に、うまくズボンが直せたらしく、
オレ、ちょっとハッピー
と、笑顔で言っている、
帰ってきて夕方。
まだご機嫌で、
朝は雑に、やっちゃったからな。
と、言いながら、裁縫箱を出してきて、やり直している。
自分でハッピーになる方法を、発見した五年生男子。
とてもとても、羨ましくて、頼もしい。