富士吉田のふじさんミュージアムに行ってきた。
「縄文人が目撃した富士山噴火」
という企画展が、本日までであったのだ。
どうも、わたしは異様に怖がりで、津波も恐けりゃ噴火も怖い。
子供の頃に、箱根の大涌谷に自然科学館があった。
小学二年生頃だったろうか。
わーい。黒たまごだ、温泉の匂いだ、わーい、なんて浮かれ気分で、
そのジオラマの部屋に入った時、心底驚いた。恐怖で泣きそうになった。
噴煙で真っ黒な空に、真っ赤な火を噴き溶岩の流れ出る箱根山のジオラマ。
ものすごい音が轟いている。
恐ろしくリアルだった。
大人になってからも、記憶に新しい箱根噴火騒動の時の、大涌谷の煙の多さと始終山鳴りがしているあの感じにたまらない気持ちになった。
それでなのか、どういうわけか、噴火で被害にあった遺跡に興味があって、
二年前には群馬の鎌原遺跡に行ってしまった。
今年は富士山。
しかも、縄文人である。
縄文人の住居で床面に、富士火山のスコリアの堆積があるので、
被災した住居の可能性がある。
なんて、説明があると、
恐ろしい!と、思ってるわりには、面白い!!と、思ってしまうのも、また事実。
そのお家に半分埋められてあった土器なんて、まさにお母さんが煮炊きしていた真っ最中なのかもしれないのだ。
それでも、また、その上に、人々が戻ってきて、生活した跡もある。
こういうたくましさを垣間見て、何かを信じられそうな気持ちになるから、
噴火にあった遺跡めぐり、は、わたし、これからもしちゃうだろうな。