丸の内建築散歩~その3
ビルディングと言えば誰もがまず四角い白い箱に四角い窓が並ぶ建物を想像します。
そんなイメージにぴったりのビルが、愛知県庁分室、伊勢久の西、外堀通に面して建っています。
日本郵政グループ名古屋ビルは、機能主義に徹し装飾を廃した外観で、モダニズム建築(インターナショナルスタイル)と呼ばれ、その無国籍な白い箱を思わせるまるで豆腐のような建築は、戦後から現在まで世界中を席巻します。
昭和30年代末頃から全国で建てられ団地や校舎も、まさに鉄筋コンクリートのトーフ建築で、無国籍な白い箱の中で人々は生活し、子どもたちは勉強したのでした。
しかし最近は、極端な機能合理主義への反動か、外観に歴史様式を取り入れたビルや、木造校舎の復権も見られるようになり、人間はやはり四角いコンクリートだけでは生きられない動物なのだとあらためて思う今日この頃です。
ともあれ日本郵政グループ名古屋ビルは、戦後のビルデザインの先駆けであり、一切の装飾を廃したシンプルな外観はデザインが行き着くひとつの方向を示してくれます。
■日本郵政グループ名古屋ビル/名古屋市中区丸の内3-2-5
竣工:昭和13年(1938)
設計:逓信省営繕課(中山広吉)
構造:RC造6階
撮影:2010/3/14
■後から取り付けた耐震補強用のトラスが何の違和感もなく一体化した外観
※戦後、空軍の病院として使われた接収期間に、米兵が描いた漫画風の壁画が今も地下倉庫に残っているそうです。
ビルディングと言えば誰もがまず四角い白い箱に四角い窓が並ぶ建物を想像します。
そんなイメージにぴったりのビルが、愛知県庁分室、伊勢久の西、外堀通に面して建っています。
日本郵政グループ名古屋ビルは、機能主義に徹し装飾を廃した外観で、モダニズム建築(インターナショナルスタイル)と呼ばれ、その無国籍な白い箱を思わせるまるで豆腐のような建築は、戦後から現在まで世界中を席巻します。
昭和30年代末頃から全国で建てられ団地や校舎も、まさに鉄筋コンクリートのトーフ建築で、無国籍な白い箱の中で人々は生活し、子どもたちは勉強したのでした。
しかし最近は、極端な機能合理主義への反動か、外観に歴史様式を取り入れたビルや、木造校舎の復権も見られるようになり、人間はやはり四角いコンクリートだけでは生きられない動物なのだとあらためて思う今日この頃です。
ともあれ日本郵政グループ名古屋ビルは、戦後のビルデザインの先駆けであり、一切の装飾を廃したシンプルな外観はデザインが行き着くひとつの方向を示してくれます。
■日本郵政グループ名古屋ビル/名古屋市中区丸の内3-2-5
竣工:昭和13年(1938)
設計:逓信省営繕課(中山広吉)
構造:RC造6階
撮影:2010/3/14
■後から取り付けた耐震補強用のトラスが何の違和感もなく一体化した外観
※戦後、空軍の病院として使われた接収期間に、米兵が描いた漫画風の壁画が今も地下倉庫に残っているそうです。