名市大(名古屋市立大学)の滝子(山の畑)キャンパス周辺の中山町~亀城町~太田町界隈には、大正~昭和にかけて建てられた一部洋館住宅が点在しています。
名市大の滝子キャンパスは、かつては明治42年(1909)から旧制第八高等学校(八高)の校地だった場所で、戦後は新制名古屋大学の一般教育を担当する瑞穂分校として継承され、昭和40年(1965)からは現在の名市大経済学部のキャンパスとして使われています。
八高が設置された当時は「山の畑」の地名通り、郊外の畑や林の広がる丘陵地帯でしたが、大正中期頃からの名古屋市域の急速な拡大により、郊外住宅地として開発されました。
現在も昭和のたたずまいを残す閑静な住宅街には、新しい住宅やマンションに混じって戦前の和風住宅や一部洋館住宅を見ることができます。
■洋館部分は建て替えず、外壁や窓を改修して大切に使われています
■真ん中に2軒分の玄関、洋館も同じ間取りで2部屋設けた洋風文化住宅。向かって右側の洋館は、ドイツ壁に窓枠も当時のままです。
■軒下の装飾が時代を語ります
■窓枠は木製で当時のままです
撮影:2012/11/03