かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

魚半別邸(名古屋市熱田区)

2012-11-23 | 名古屋の近代建築

熱田区の七里の渡し跡の向かい側に、市の文化財に指定されている旧三菱重工熱田荘の建物があります。
元々は明治29年に料亭「魚半」として建てられた典型的な町屋造の建物で、現在はグループホームとして再利用されています。
その魚半の別邸として建てられた洋館と和館が、すぐ北側の道路沿いに並んで当時のままの姿で残っています。
特に大正13年に建てられた白のタイル貼りの瀟洒な洋館は、2階の窓の鎧戸や手摺、バルコニーのアイアンワークが見どころです。

◆魚半別邸/名古屋市熱田区大瀬子町
 竣工:洋館/大正13年(1924)、和館/昭和3年(1928)
 構造:洋館/RC造?2階建、和館/木造2階建
 撮影:2012/11/03


■建物東側~白いタイル貼りのモダンな外観



■建物南東側~煙突もある本格的な洋館



■金属製の鎧戸と手摺



■手摺は植物をモチーフにした幾何学的デザイン



■バルコニーの土台部分に正方形の装飾を施しています



■洋館の北側に並んで建つ和館



■すぐ南側にある七里の渡し跡。周囲は宮の渡し公園として整備されています。