多治見市内でガイドブックや近代建築総覧に掲載されている物件で現存確認できたのは、多治見輸出陶磁器完成組合、旧昭和橋郵便局、旧山田歯科医院、カトリック多治見教会(以前にアップ)と多くはありません。
しかし土岐川の南側に拡がる古い町並みを中心に、建築ガイドには載っていない古い洋風の商店や住宅が結構残っていて、昭和な街角を散策しながらの建築ウォッチングが楽しめます。
特に焼き物の産地多治見ならではのタイル貼りの建物が多く見られ、なかでもファサードが全面タイル貼りの小路町の2軒の商店は、かなり本格的な看板建築風で一見の価値ありです。
■下廣商店~正面から見るとタイル貼りの3階建てビル、横にまわるとタイル貼りなのはファサードだけの看板建築なのが良く分かります。
屋号も右から書かれていて、昭和初期のレトロな雰囲気がたまりません。
■みの周~通りを挟んで下廣商店の向かいにある洋品店。ファサードはス本格的なクラッチタイル貼りの昭和モダンな外観
■2階のアーチ窓周りはタイルの色目を変え、窓ガラスにはブルーの色ガラスがはめ込まれています
撮影:2013/04/29