旧制第八高等学校の門が犬山市にある博物館明治村の正門として保存されています。八高は明治41年(1908)設立、翌年現在の名古屋市立大学山の畑キャンパスのある名古屋市瑞穂区瑞穂町に移転開校されました。
当時の旧制高校は簡単に言うと現在の大学の教養課程にあたり、帝国大学入学者のための予科教育機関としての役割が大きかったようです。旧制高校の中でも、明治期に創設された一高~八高までは特に「ナンバースクール」と呼ばれ、いわゆる地域のエリート校として特別の存在だったようです。ちなみに八高は現在の名古屋大学教養部に相当します。
◆第八高等学校正門/愛知県犬山市大字内山1番地明治村内
竣工:明治42年(1909)
構造:煉瓦造
撮影:2006/08/13
■八高の正門は脇門も含め4本の門柱からなり、赤煉瓦に白い花崗岩を帯状に配した、明治洋風建築によく見られるデザイン
現在八高の施設で残っているのは、明治村に保存されている正門のみですが、大正期の校舎と正門の様子が下のサイトでご覧になれます。
大正時代の名古屋第八学校→http://network2010.org/article/714