富田界隈の建築探訪を終え、次なる目的地三重郡朝日町に向かいます。近鉄富田駅から桑名方面へ二駅目の伊勢朝日駅で下車、駅のすぐ西隣りの東芝三重工場の敷地に沿って旧東海道を500mほど下ると右手に朝日町役場があります。役場のすぐ東側には旧朝日村役場の建物が保存されており、現在は朝日鵜村資料館として活用されています。
資料館の案内板によると、大正5年に朝日村役場として建てられ、新庁舎に移る昭和39年まで町役場として使われていました。外観は和洋折衷、瓦葺きの屋根や懸魚付きの玄関など和風色が強いデザインながら、ペンキ塗りの下見板張りの外壁が洋風テイストを感じさせます。1階が事務室、2階は議場として使われ、当時の地方の役場庁舎の特徴をよく伝えています。
この後、同じ大正年代に建てられた朝日町公民館縄生分館を訪ねましたがすでに取り壊され、新しい公民館に建て替えらていました。(う~ん、残念!)
◆朝日町資料館(旧朝日村役場)/三重県三重郡朝日町大字小向872
竣工:大正5年(1916)
構造:木造2階建
撮影:2013/11/17
※国登録有形文化財
■建物西側正面
■玄関脇に登録有形文化財のプレートが掲げられています
■建物南側
■資料館の西隣にある住宅の年代物の煉瓦塀