時計塔をのせた白いビルは、銀座のシンボルとしてあまりに有名。建物は日本の時計王、服部時計店の創業者・服部金太郎がシンボルの時計塔にこだわり建設したもので、昭和7年に竣工しました。
設計は上野の国立博物館や日比谷の第一生命館などの名建築を手がけた渡辺仁。銀座4丁目の角という立地条件を生かし、堂々としながらも威圧感のない近代ルネッサンス様式でまとめています。様式を自在に操る達人渡辺ならではの、都市のランドマークとして後世に残る傑作のひとつです。
■訪れた日は歩行者天国で、多くの人々が「銀ブラ」を楽しんでいました
■様式建築の重厚さと軽やかさをかねそなえた外観は、現在も「銀座の顔」として人々に親しまれています
■昭和、平成、これから先もずっと、銀座のシンボルとして時を刻み続けます
■和光(旧服部時計店)/中央区銀座4-5-11
竣工:昭和7年(1932)
設計:渡辺仁
施工:清水組
構造:SRC造地上7階、地下2階
撮影:2017/08/11