かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

天満水道橋(名古屋市千種区)

2012-06-10 | 近代橋めぐり

鍋屋上野浄水場の前の道路(県道30号線)を南へ向かうと長い上り坂になります。
坂を登り切ったあたりが覚王山の頂になり、その頂の道路の両側に東山配水場が広がっています。
配水場の南側には覚王山日泰寺、地下鉄覚王山駅があり、末盛通につながる県道30号線(天満通~姫池通)が配水場を東西に分割した格好になっています。

東西の配水場は天満水道橋という連絡橋でつながっています。
以前は配水池の上を公園にして市民に解放し、天満通を挟んで水道橋で東西の公園が自由に行き来できた時期もあったようですが、現在は配水場への出入り口の門はしっかり施錠され閉鎖されているため、水道橋だけが歩道橋として一般解放されている状態です。
市民の健康に直結する水道施設なので、現在ほとんどの浄水場、配水場は立ち入り禁止になっており、年に数回日時を限定して(6月の水道週間など)の公開になっています。
以前は時代もおおらかで水道施設の公園を解放しても特に問題はなかったようですが、時代とともにリスク管理の重要性が増し、立ち入り禁止の施設がどんどん増えていくのは、しょうがないとは言え、やはり寂しいですね。

 
■水道橋の上から道路東側配水場を望む~橋の突き当りが配水場の入り口ですが、現在閉鎖中です



■天満通の東側歩道脇に配水場(向かって左側)と水道橋(右側)の門が設置されています
 現在水道橋から配水場へ向かう門は閉鎖されているので、右側の門は歩道橋専用の門になります



■配水場の門の外から配水池に続く階段や外壁が見えます(全体のデザインからすると創建当時のものか?)



■橋の欄干に設置された銘板



■道路西側水道橋袂に設置された公衆トイレ(現在閉鎖中)
 戦後の建設と思われますが、外壁のうねるような曲線が昭和のモダニズム建築を思わせます



■水道橋から配水場西側、東山給水塔を望む


◆天満水道橋/名古屋市千種区下方町
 竣工:昭和11年(1936)→昭和59年(1984)改修
 撮影:2012/06/03

 



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